大人の虫歯の放置は禁物

2018年12月8日

成人の虫歯は痛みを感じにくいという特徴が

多くの方は歯科医院になんとなく恐怖感や痛い治療をされるんじゃないかというイメージをお持ちなのではないでしょうか。
そのため、歯に痛みを感じた時だけ歯医者に行くという方も多いでしょう。
しかしながら、これでは虫歯などのお口のトラブルに気づいたころには手遅れになってしまっているケースがあるのです。
成人の虫歯は痛みを感じないまま進行してしまうという特徴があるのです。

子どもと大人の虫歯には発生する過程に違いがあります。子どもの虫歯は、歯に急に穴が開いてしまったり、強い痛みを感じやすかったりという特徴があります。予防歯科の認識の広がりから、親が正しくは磨きのチェックを行うことが多くなり、子どもの虫歯は近年では減少傾向にあります。
一方で、大人がかかる虫歯は、自覚症状や痛みがないまま進んでしまうという特徴があります。そのため、虫歯の治療が後手に回ってしまうという特徴があります。では、大人の虫歯を予防するためにはどのような部分を気を付けるべきなのでしょうか。

歯と歯茎の境界には注意しましょう

子どもがかかってしまう虫歯は、歯と歯の噛む面の皺のようなくぼみの部分が茶色くなり虫歯となってしまいます。これは、子どもがなる虫歯は、歯の溝にたまった食べ物のかすなどの汚れを十分に除去できていないため虫歯となってしまうのです。

一方で大人がなる虫歯は、子どものそれとは異なります。大人の虫歯は、歯と歯茎の境界に虫歯ができやすくなっています。これは、加齢や歯周病によって歯茎の位置が下がっているためであります。
本来歯は、エナメル質と呼ばれる方い材質で覆われていますが、歯茎が下がってしまったことにより露出してしまう歯の部分は、セメント質や象牙質というやわらかい部分です。そのため、このやわらかい部分に虫歯が発生しやすくなってしまうのです。
他にも、歯ぎしりなどの癖がある人も注意が必要で、強い圧力が歯にかかってしまうと、歯と歯茎の境界が壊れてしまい歯茎の根元が露出してしまいます。そのため、虫歯にかかるリスクが上昇してしまうのです。

子どものころに虫歯の治療を行った、詰め物の間にも注意をしましょう。この歯と詰め物の金属のわずかな隙間から虫歯が発生してしまったり、不十分な治療にもかかわらず詰め物をしてしまったため、虫歯菌が繁殖してしまうということもあります。ガムなどを噛んでいるときに、この詰め物が取れてしまい、とれたところから中を見ると虫歯場が進んでしまっていたというケースも多くあります。
詰め物が取れてしまった部位は柔らかい象牙質であるため、虫歯が勢いよく進行してしまう特徴があります。そのため、痛みや異変を例え感じていなくても、詰め物が取れてしまったら歯科医院に行くようにしましょう。

大人の虫歯は広範囲に浅く

狭く深いという特徴があります。子どもの虫歯は、見えている範囲は小さくても、奥深くまで進行していることが多く、ある日突然穴が開いてしまう場合もあります。
また、子どもの虫歯は、虫歯が歯の神経にまで到達している場合が多いため、強い痛みを感じてしまいます。一方で大人は歯磨きがよほど不十分でない限り、このような虫歯はできません。

では、大人がなる虫歯にはどのような特徴があるのでしょうか。子どもの虫歯の狭く深いという特徴に対し、大人の虫歯は広く浅いという特徴があります。この広く浅い虫歯を慢性う蝕といいますが、この状態の歯は、茶色や黄色のような状態になりますが、削ってみると、それほど深くはないという特徴があります。慢性う蝕は広く浅く広がり、歯を弱めるのです。浅くひろがるため、歯の神経を傷つけず、痛みを感じない場合が多いのです。そのため、大人の虫歯は気付きにくいのです。
また、すでに歯の神経を除去してしまっている場合は、虫歯がどれほど進行しても痛みを感じることはありません。そのため、ある日急に虫歯が進行してしまったせいで歯が折れてしまうということもあります。また、神経のない歯は自浄作用もなくなってしまっているため、放置していると歯が茶色く変色してしまいます。歯が1本のみ変色した場合は、神経のない歯が変色している可能性もあります。

口呼吸の方も虫歯に気を付けましょう。口呼吸の人は鼻で呼吸する人と比較をすると口の中が乾燥しやすい傾向にあります。唾液には、口の中をきれいにするという効果があるため、口呼吸でお口の中が乾燥してしまうと、口の中を唾液できれいにすることができないため虫歯ができやすい環境になってしまいます。また、いびきをかく人も口呼吸であるため、注意が必要です。

予防歯科としての歯磨きには2種類あります

今や国民病とも呼ばれる虫歯と歯周病ですが、どちらも予防歯科として行う歯磨きで対策を期待することができます。しかし、この予防歯科として行う歯磨きは虫歯と歯周病対策、それぞれ磨き方が異なるのです。では、両者にはどのような差があるのでしょうか。
まず、虫歯対策の予防歯科のブラッシングですが、歯の表面を丁寧にしっかりと磨くことが重要となります。歯並びが良くない部分や歯の表面に凹凸がある部分、段差がある部分は特に重点的にブラッシングを行いましょう。歯と歯の間も大人の虫歯の発生しやすい部位なので、忘れないようにしましょう。
次に歯周病の予防歯科としてのブラッシングは、歯と歯茎の境界を丁寧にマッサージをする感覚で磨くことに重点を置いています。
この2種類の磨き方を行うことで、虫歯と歯周病の両方に予防歯科としての効果を期待することができるようになります。
オススメの予防歯科の歯磨きの方法は、まず食後に虫歯対策の歯の表面を磨く歯磨きを、そして、就寝前にテレビやタブレットを眺めながらでよいので歯茎の周りをマッサージするように歯周病対策のブラッシングを10分以上かけてじっくりと行うとよいでしょう。

歯ブラシに力は入れすぎないようにしましょう

予防歯科として歯のブラッシングには非常に大きな効果がありますが、歯ブラシに力を入れすぎてしまうと逆にお口の中を傷つけてしまうことになります。ペンを持つように軽く歯ブラシを持つことが好ましいとされています。力の入れる具合は120g前後が良いといわれています。単1電池が140gほどなので、基準にしてもよいかもしれません。
また、右利きの方は、左側の歯はそのまま磨くことができますが、右側の歯を磨きにくくなるため、歯ブラシを持つ手を入れ替えるようにしましょう。左利きの方も同様です。

予防歯科にフロスを使いましょう

予防歯科としてより効果的にブラッシングを行うために、普段使いの歯ブラシは普通の硬さを、就寝前に行う歯と歯茎の間のブラッシングをする歯ブラシは柔らか目のものの合計2つを用意すると理想的です。
また、歯ブラシだけではのすべてをきれいにすることは難しいため、歯間をきれいにするためのフロスを成人したら使うように習慣をつけるとよいでしょう。また、歯周病を気にされる方は歯間ブラシの併用も予防歯科として非常に大きな効果があります。

理想は1日5回の歯磨きを

歯を磨く回数は1日5回が理想であるとされています。タイミングとしては起床時、三食の食後、就寝前の5回です。特に起床後のお口は、便と同じと表現されるほど大量の菌が発生しています。また、菌の発生を抑制するためにも寝る前もしっかりと歯磨きを行いましょう。1日5回の歯磨きが難しい方は、起床後に口をしっかりとすすぎ、夜1回のブラッシングを行うのであれば、その後は何も間食やお茶を摂らないというタイミングでブラッシングをじっくりと行いましょう。徹底したブラッシングは予防歯科で最も重要となるのです。

また、睡眠時に口呼吸の方やいびきをかく方は、鼻呼吸にするためのテープを使うことや、マスクを着けてから睡眠することでお口の乾燥を防ぐことが可能です。

PAGE TOP