歯周病の原因は誤った食生活にあり

2018年12月23日

歯周病の原因は誤った食生活にあり

①歯周病について

歯の根の部分は、読んで字のごとく歯根と呼ばれています。この歯根は、歯槽骨という顎の骨に根元までしっかりと埋まり、支えられています。歯根の表面と歯槽骨は、互いに無数の強い繊維でつながれています。また、大臼歯と呼ばれる奥歯は、1つの歯あたり最大で50㎏ほどの非常に大きな咬合力が加えられるという特徴があります。歯槽骨が溶けていくことが歯周病です。歯根を支える歯槽骨が解けてしまうことで、歯が揺れ動きやすくなります。これが悪化してしまうと、歯が抜け落ちてしまうのです。歯周病は、1つの歯だけではなく、複数の歯で同時進行的に発生します。そのため、ほとんど同じ時期に複数の歯を失ってしまう可能性のある恐ろしい病気なのです。現在では性別を問わず非常に多くの成人の方々が罹患しているため、国民病の1つとして数えられることもあります。また、歯周病は一度発生してしまうと治すことが難しいことも特徴の1つです。多くの病気は、適切な治療を行うと治るため、歯周病も適切な治療や対処を行えば治るのではないかという考えをお持ちの方もいるのではないでしょうか。従来の考え方では、食べかすが歯の隙間などにたまり、歯垢となり、その歯垢の中に発生した細菌が歯周病を引き起こす、と考えられていました。

②サニ人やマサイ族などの自然のもののみを食べる民族は歯周病に罹患しない

ある調査で、中国の雲南省石林の周辺に暮らしている少数民族イ族のサニ人は歯周病に罹っている人がほとんどいないということが判明しています。また、アフリカはケニアに暮らすマサイ族も同様で、歯周病に感染している人はほとんどいません。
この2つの民族の人々のほかにも、世界中のいたるところに暮らす、現地で採集された自然の恵みたっぷりのものを食べている人々は、歯磨きをほとんどしなくても歯周病になっている人はごく少数です。

③歯周病に罹患しにくい食事とは

歯周病に罹患している人と、歯周病に罹患していない人の食生活には明確な違いがあります。
歯周病に罹患しない人の食事の特徴は、厚生労働省が定めた栄養所要量よりもビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、脂質やカロリー、糖質が控えめであるというものです。

歯周病になりにくい具体的な食事の特徴

歯周病になりにくい具体的な食事の特徴としては、以下のものが挙げられます。

・主食を精白しないこと。3分づき米や玄米、未精白のパンを食べている人がほとんどです。
・緑黄色野菜を毎食のように摂取すること。
・海藻や小魚を頻繁に食べること。
・ゴマや大豆といった実種豆類を頻繁に食べる。
・肉類や脂肪分の多い食べ物を控える。
・砂糖などの甘いものを控える。

未精白の穀物や野菜、海藻や小魚は豊富なビタミン、ミネラル、食物繊維があることで知られています。一方で、脂質やたんぱく質の量は適切な量であり、これらを摂取してもカロリーを摂りすぎてしまうということはありません。そして、上で述べたような食品には適度な歯ごたえがあるため、骨も強くなり、顎骨や歯列も美しくなります。
これらの食品を使った食生活を行っている人で、歯周病に罹患している人が少ないという特徴もあります。
特にこれらの項目を含んだ食生活を心掛けると、厚生労働省が定めた栄養所要量よりもより理想的な栄養バランスに収めることができます。カロリーや脂質、タンパク質は適正量内に、ビタミンやミネラル、食物繊維は栄養所要量よりも多く摂取することができるのです。
脂質、カロリー、タンパク質は栄養所要量よりも多く摂取してしまうと、健康を損なってしまう恐れがありますが、ビタミン、ミネラル、食物繊維を多めに摂取している人の多くは、全身異常なく健康であるという傾向があります。肌や髪の色つやがすぐれ、歯や骨も丈夫で、さらには風邪もひきにくく気力も十分であるというメリットばかりなのです。
食事のバランスを整えることで、歯周組織も強く、健康で強い身体を手に入れることができるのです。

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