知っているようで知らない正しいブラッシング方法について

2019年1月8日

正しいブラッシングとはどのようなものなのでしょうか

自然の食物を簡単な調理でそのまま食べている民族に虫歯はほとんどありません。そのため、虫歯予防の最も大切な基本は食生活にあります。しかしながら、人類の文明の進歩とともに火を用いた料理が主流となり、精製・加工した食べ物や砂糖などを多く用いた食品が多くなってきています。そのため、食後きれいにブラッシングし、口腔内を清潔に保っておかなければ、虫歯になりやすくなってしまいます。
中でも特に日本の食べ物は、ご飯に代表されるように粘りけがある軟らかいものが多いため、特にブラッシングを丁寧にして完全にきれいにする必要があります。
日本人の歯を削ってみると欧米の人の歯と比較した場合にかなり軟らかいという特徴があります。これは、人種や食生活の差によるものと考えられますが、軟らかい歯は虫歯のリスクが高く、私たち日本人にとって、正しいブラッシングは重要です。

1本のブラシを3通りに動かしましょう

ブラッシングが大切といってもまり難しいことは続けにくくなってしまいます。では、手軽に歯がきれいになるブラッシング方法とはどのようなものなのでしょうか。ブラッシングにはまず、使いやすいブラシを選ぶことが大切です。大き過ぎるも小さ過ぎるのも使いにくいため、自分の口の大きさに合わせ、自由に動かせて、効率の良い大きさのものを選びましょう。多くの方にとっては、中ぐらいの大きさのものが使い勝手が良いようです。
次に毛先の硬さですが、硬さはH (ハード), M (ミディアム), S (ソフト)に分類されていますが、これもMで良いでしょう。毛先が丸めてあるブラシは歯肉を傷つけず、痛くないという特徴がありますが、昨今の歯ブラシはかなり品質が高いため、毛先の形などについては、あまり考えなくても問題はないでしょう。この1本のブラシを次の順で3通りに動かします

ローリング法

まず、ブラシの毛先を歯根の先端方向に向け、歯面と平行に歯肉に押しつけます。それか歯の切端、咬み合わせ面方向に回転させます。同一部位で20回程度回転させれば、きれいになります。この方法の長所は、歯と歯の間に畳の目を掃くように毛先が入るため、歯間部を清掃しやすいという点です。
また、横磨きのように歯を摩耗させたり、歯肉を傷つけることもありません。このローリング法で頬側と舌側から磨くと、歯はほぼきれいになります。しかし、ローリング法にも少々、欠点があります。それは歯頸部にプラーク(歯垢)が残りやすいという点です。そこで、同じブラシを次に説明するバス法で動かすことで、歯頸部をきれいにすることができます。

バス法

この方法では歯頸部付近、つまり,肉に近い歯面や歯根部をきれいにできます。まず、歯と歯肉の境界をめがけて45度にブラシの毛先を押し付けます。そのまま弱めの力で細かく振動させるとこの部位のプラークをきれいに除去できます。毛先が歯周ポケットの中まで押し込まれるので、ポケット内部もある程度綺麗にすることが可能です。
バス法は無造作に行うと横磨きになってしまい歯頸部をくさび状に摩耗させたり、歯肉を傷つけたりしやすいので、繊細に振動させるコツをつかむことが大切です。そして最後に仕上げとして、櫛で髪をくしけずるようにブラシを動かす、コーム法と呼ばれるブラッシング方法が登場します。
従来では、歯と歯が接触する接触点付近の歯間部や、露出した歯根部の清掃のために、フロスシルクという糸や、歯間ブラシ(インターデンタルブラシ)などを用いていました。しかし、道具を多く取り替えて歯の手入れをすることは多くの手間がかかります。そこで、バス法で用いた同じブラシを次のように動かしてきれいにします。

コーム法

コーム法は、歯の軸に対して直角にブラシを当て、毛先を歯間部に差し込みます。歯間に空隙があれば毛先は反対方向に抜けますが、痛くない程度に押し込めば必要なところまで入ります。このままブラシを小さく円を描くように動かし、かき回すように清掃します。そして最後に差し込んだまま、ローリング法と同じように歯の歯冠方向に回転させます。これを数回、繰り返します。ローリング法できれいになったと思っていても、この方法を行うとさらに汚れがたくさん取れます。
ローリング法、バス法、コーム法を併せてブラッシングをします。慣れればこれらは3~5分ほどで終わります。歯ブラシは毛先が開いたら取り替えるようにしましょう。ペースト (歯磨き粉)はつけなくてもきれいにすることができるため、使用は任意になります。食後すぐに、間食も食べたらすぐにブラッシングすることが大切です。こうすることで、虫歯も予防でき、さわやかな気分で過ごすことができます

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