フッ素やキシリトールは本当に効果があるのか

2019年1月28日

フッ素について

虫歯の予防に大きな効果があると日々宣伝されているフッ素やキシリトールですが、これは誇大広告の面も少なからずあるため、一概には正しいということはできません。それよりも、食生活やブラッシングなどが大変有効で重要な人間の基本を軽視し、『薬』などに頼ろうとする発想そのものが根本的に正しくないということがいえるかもしれません。
例えば、フッ素やキシリトールが存在せず、ブラッシングもしていなかった縄文時代の人のほとんどは虫歯に罹っていませんでした。
また、現在でも自然な食べ物のみを食べているマサイ族、モンゴルの遊牧民などの人々にはほとんど虫歯がありません。他にも食事戒律があり自然な食生活を心掛けている宗教団体に所属している人々にも虫歯はあまり見られません。
キシリトールを宣伝している人たちは、フィンランドなど北欧ではキシトールを食べているから虫歯が少いと主張しています。しかし、北欧ではその習慣を始めるずっと以前から虫歯が非常に少ないのです。例えば、フィンランドでは土曜日をお菓子の日と決め、子どもたちにはその日にしか甘いものを与えない、という週刊があります。このような習慣が彼らに虫歯が少ない一番大きな要因であるということができるでしょう。キシリトールを食べるようになったから、という主張はあまり根拠があるとは言い難いことがわかります。
食生活の脱線を省みることなく『薬』に頼ろうとする考え方は根本的に間違っています。効果もあまり高くないということを、はっきりと理解しておくベきでしょう。

キシリトールについて

キシリトール入りのガムをかめば虫歯は予防できるって本当ですか、という疑問を抱いたことのある方も少なくないでしょう。このような疑問があるというのは、誤解を起こしやすい宣伝が行われているためです。確かに、虫歯の原因菌であるミュータンス菌がキシリトールを分解して、酸をつくることができないという意味では、積極的にムシバをつくる力はありません。
しかし、キシリトールがミュータンス菌を死滅させるという効果や、虫歯の始まった歯面を再石灰化させる効果があるという宣伝は、明らかに行き過ぎた間違いです。そのため皆さんに、キシリトールについてぜひ正しい知識を得ておいていただきたいと思います。

虫歯ができるメカニズムを知りましょう

私たちの歯の表面は、非常に硬いエナメル質でおおわれています。エナメル質は、ハイドロキシアパタイトというカルシウムを主成分とする物質でできています。この強いハイドロキシアパタイトも酸には弱く、pH5.7以下の酸性になるとカルシウムが溶け出し、虫歯ができてしまいます。ミュータンス菌が砂糖を分解すると酸ができ、虫歯ができてしまうわけです。甘い物(砂糖)を食べると虫歯になる、というのはこのためです。
そこで人間は、虫歯にならない人工甘味料をつくり出しましたソルビトール(ソルビット),マルチトール、エリスリトール、キシリトールなどがこれにあたります。これらは、糖アルコールの一種で、ミュータンス菌が食べて分解することはできません。そのため、酸も発生せず、虫歯はできにくいということができます。そのため、キシリトールには、虫歯を作る力が弱いということは正しいということができます。しかしここで注意しなければならないことは、キシリトールのみが虫歯に対して効果のあるわけではないということです。ソルビトールなどの人工甘味料も効果は同様です。

キシリトールとほかの糖アルコール

虫歯をつくらない人工甘味料の研究の第一人者の方の研究によるとキシリトールについて以下のことが述べられています。
キタリトールは、糖アルコールの一つ,原料のトウモロコシの芯や白樺から シランという多糖類を抽出しそれを分解して単糖とし、さらに触媒を使って水素を添加してつくられます。このようにして人工的につくられたものを「天然素材甘味料」であるというのは、 葉の錯覚を利用して、消費者に良い メージを売ろうとする一種のまやかし」であるということができるでしょう。キシリトールの宣伝で、ソルビトーレやマルチトールなど、ほかの糖アルコールが分解されると砂糖の20%ほどの酸が産生されるのに比べ、キシリトールからの酸の産生はゼロで、特に虫歯をつくる力が弱いというのも正しくはないという研究結果もあります。これら糖アルコールの間に酸の産生度に違いはなのです。

キシリトールはミュータンス菌を殺し、ムシバの再石灰化を促進するというのもウソ

キシリトールの宣伝をする人たちは、キシリトールがミュータンスを殺して虫歯を抑制するとか、一度虫歯になった歯面の再石灰化を促進するなどと言っています。これもまやかしの誇大宣伝のようです。糖アルコールは酸をあまりつくらず、歯垢のpHを低下させないので、耐酸性の強いミュータンスに代わってほかの細菌が優勢になります これはソルビトールなどすべての糖アルコールに共通していて、キシリトール独特の現象ではないとしています
虫歯が再石灰化するというのもまったく同じで、歯垢のpHが低下しない、つまり、酸性化しない食べ物を食べていれば、キシリトールでなくともほかの糖アルコールでも同じ現象が起たり、特にキシリトールの特性ではなと言っています。
また、キシリトールについは抗齲蝕誘発性があるかのような説明がしばしばされているが消費者の誤解を招きやすいとして、国際的に「絶対に避けるべきだ」との見解が大勢を占めているとの意見もあります。さらに、1996年に発表された論文ではヨーロッパ、アメリカ、アフリカなどの各国のデータを集めて詳細に解析したところ、口の中のミュータンス・レンサ球菌の数とムシバの発生率にはあまり関係がなく、ムンバの発生は口の中のミュータンス菌の数よりも食生活・よって大きく影響されるという結論に達しているというデータもあります。
そして、キシリトールは、人体に分解されにくく、一度に20グラム以上食べると下痢をしてしまうという特徴があります。このように不自然な方法に頼るのではなく、長い人類の歴史の中を貫く、不動の基本をいつも見つめ、忘れないことが大切です。

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