床義歯(取り外し式の入れ歯)とは

2019年2月14日

床義歯(取り外し式の入れ歯)とは

ブリッジは橋義歯と呼ばれ、入れ歯は床義歯と呼ばれています。
ブリッジは咬合圧をダミーの両横の支台歯で支え受ける方法ですが、床義歯は顎の粘膜で咬合圧を受けます。
その圧を受けるために、レジンというプラスチックの一種でできたピンク色の義歯床が付いてきます。
床義歯のケースですが、残存歯が何本かは残っているもののブリッジを行うには欠損部が大きい場合に使う「部分床義歯」を使用するケースと、ご自身の歯が1本も残っていない場合に用いる、いわゆる総義歯である「全部床義歯」を使用するケースがございます。

良い床義歯・悪い床義歯を見極めるポイント

床義歯の良否を見分けるにはいくつもの細かいポイントがありますが、それらの見分け方のポイントを簡単に記していこうと思います。

1.歯とクラスプの間に隙間がないかどうか(※部分床義歯)

隙間が歯とクラスプの間にある場合は安定が悪く、動揺や脱落しやすい傾向にあります。

2.鉤歯を連結しないままクラスプをかけていたり、孤立歯にクラスプをかけていないか(※部分床義歯)

残存歯にクラスプをかけてしまうと、鉤歯の歯槽骨が溶けてしまうことがあります。
また、隣の歯からぽつんと離れた場所にある孤立歯にクラスプをかけると、歯が動揺しやすくなってしまいます。

3.食べ物がよくかめるかどうか

食事の際に噛み合わせが悪い場合、または左右のどちらかでしか咀嚼ができない場合は咬合が粗悪な証拠です。

4.天然歯に似ているか否か

人工歯が天然歯にまったく似ていない、平らな場合やのっぺりした形態をしている場合は、咬合を全く考慮していないと考えられます。

5.痛みの有無はどうか

咬むと痛みがあり、お食事を摂るのにも支障がある時は、床と粘膜の調整や、咬合調整が不完全な状態である、といった要因が考えられます。
また顎堤粘膜の損傷がある場合もございます。

6.入れ歯をすることで人相の変化はないか

口や唇の周辺にシワができてしまったり、前歯が前突してしまったり、内側に入ってしまうなど、人相に必要以上の変化が生じる状態も、好ましいとは言えません。

7.会話や食事の際に入れ歯が外れないかどうか

特に部分床義歯が外れる場合は、粗悪品であると言ってしまっても過言ではないでしょう。

8.会話をすると臼歯が当たってしまい、カチカチした音がしないか

床義歯が不自然にあたってしまう場所があると、カチカチという衝突音が発生します。

床義歯をされている方が入れ歯をいやだと感じる原因には、

●入れ歯の動揺
●食事の際に噛めない
●床が厚かったり大きかったりするために邪魔に感じてしまう
以上の3点が多くを占めます。
そのため、この3点の欠点が存在しない入れ歯は、精度の高い良い入れ歯ということが言えるでしょう。

粗悪な義歯は体の不調の原因に

粗悪な義歯を装着されている方の多くは歯科医院で義歯を作り替えるという選択をされます。
食事や会話というのは、人間が生きていくうえで最も重要な要素の1つであるため、ストレスを感じることは決して良いとは言えません。
上下で総義歯を装着されている方で、噛み合わせがずれてしまうと、下顎位が偏位(ズレ)してしまい、さらにそこから体全体の重心が狂ってしまい、姿勢も歪んでしまう、ということもございます。
たとえば、下顎位が右に偏位した場合は、首が右に傾き、右肩が下がってしまう、などです。
その結果、肩や首のこり、目の疲れや頭痛、足の痛みや腕が上がらないなどの、全身的な苦しい症状があらわれてしまうのです。
このように噛み合わせが少しでも狂ってしまうと、お体全体に影響を与えてしまうことがあるため、床義歯の噛み合わせは非常に大切な意味を持つのです。
義歯を正しく作り変えていただくことで、これらの不調が改善した、というお話は少なからず耳に致します。
絶対的な方法とは断言できませんが、非常に有用な対応といってよいでしょう。

精巧な義歯を長期間使用し続けるためには

質や精度の高い義歯は必要な手順をきちんと踏まえることで作成することができます。
きちんと制作した義歯は、安定感も高く、粗悪な義歯とは比べるまでもないと言っても過言ではありません。
装着後の義歯は、まれに無調整で使用を始められる、という場合もございますが、多くの場合で1〜2回ほど咬合調整を行う必要があります。
精度が高く精密に作られた義歯であっても、基本的には一生涯そのまま使い続けることというのはございません。
口腔内の条件は過酷なため、半年から1年に1度程度は定期検診を受けるなどの適切な義歯はお口のメンテナンスが必要不可欠です。
そうすることで長期間義歯をご利用いただくことが可能になります。
また、昨今ではインプラント治療の信頼性が非常に高まっております。
義歯よりも残存歯を長く残せることから、部分床義歯の場合では、インプラントを行い、クラウンブリッジで補綴を行う方が多くいらっしゃいます。
この方法は患者様方からの評価も非常に高いという特徴がございます。

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