クラウンの良否の見分け方とは

2019年3月10日

クラウンの良否の見分け方とは

虫歯が悪化し、その規模が大きくなってしまうと、アマルガムやインレーなどを用いた充填では適切な治療を施せなくなってしまいます。
また、根管治療を行った無髄歯は、まるで枯れ木のように割れやすくなるという大きな弱点があります。
そのため、充填を行うよりも補綴物を被せるほうが歯が長持ちする、というのが現在の治療の基本です。
歯の全体的に被せるタイプの補綴物は、歯の外側からタガをはめたような働きをするため、外側性の補綴物と呼ばれます。
この歯冠部に施す外側性に被せるものを総称して「クラウン」と呼びます。
クラウンには、形態・材質・方法などにより何通りかの種類に分かれていますが、大まかに分類すると3種類に大別されます。

1.アンレー

歯冠のほとんどの部分は被せられ、審美性が要求される頬や舌側などの歯質が残っているものです。
材質はメタルが用いられることが一般的には多いですが、ポーセレン(セラミック)が用いられることもあります。

2.クラウン

歯冠部分全体に被せたものを指します。
材質としては、メタルやメタルボンド、セラミックなどがあります。

3.前装冠

金属をかぶせ、審美性が求められる頬や下側にポーセレンや硬質レジンを焼き付けたものを指します。
主に前歯や小臼歯に使用される手法です。

クラウンの良否を判断するポイント

そして、そのクラウンの良否を判断するポイントは次の三点になります。

1.クラウンと歯の継ぎ目はぴったり合っているかどうか

クラウンと歯の継ぎ目はマージンと呼ばれていますが、このマージンがぴったり適合しているかどうかを目視で観察しましょう。
次に爪楊枝などでマージン部を探り、隙間や段差がないかを確かめましょう。
このときに隙間があれば虫歯が再発する可能性が非常に高まります。

2.隣の歯との接触部(コンタクト)は適当かどうか

コンタクトの確かめ方は、デンタルフロスを上下に通過させた際、かなりの抵抗は感じるけれど、きちんとフロスが通過する状態が適度な接触です。
この際に、抵抗が緩い場合は食べかすなどが挟まりやすくなり、それが結果として虫歯や歯周病の原因となります。

3.咬み合わせは問題ないか

噛み合わせの調整が精密に行われているかの確認も行いましょう。クラウンを入れてから咬みやすいかどうか、肩こりや首回りのこり、頭痛などの症状が出ていないかも確認しましょう。
咬みにくい場合や不快症状が出てしまった際は、咬合調整不良の証拠咬合調整不良の場合、歯周病や歯根破損、顎偏位症などの深い症状を引き起こすこともあります。

施術後の確認はきっちり行うようにしましょう。

適切なクラウン、あるいは悪いクラウンというのは、目で見て見分けることができます。
良いクラウンは適合が精密であり、咬合調整も正しく、フロスを歯の間に通してみると適切な抵抗があり、コンタクトの強さも良好であることがわかります。
一方で、適切でないクラウンは、一目見るだけで、不自然な形態で、コンタクトもあっていません。
マージンも肉眼で確認できてしまうほど大きなものもある場合があります。
このような不適切なクラウンを除去してみると、クラウンの内側の歯が腐ってしまっていて、ひどいときはそこから悪臭を発しているという場合もございます。
このように、粗悪なクラウンは噛み合わせなどもでたらめになりがちです。
多くの場合では、咬合関係などの知識に明るくない歯科医が施してしまった場合に、このような状態になってしまうようです。
クラウンのチェックはマージン、咬合、コンタクトの3つの大きなチェックポイントをクリアしていることが大切です。
ご自身の歯と末永く向き合うためにも、施術後の確認はきっちり行うようにしましょう。

良いブリッジと悪いブリッジの見分け方とは

ブリッジ治療とは抜歯して歯が欠損した部分に、その前後に位置する歯を橋脚のように支台として使い、ダミーの歯を掛けた、その名の通りの接着式の橋を渡すような治療を指します。
前後の歯にアンレーやクラウンをかぶせ、欠損部分もダミーの歯を用いて連結する施術をおこないます。
ダミーを支えている歯を「支台歯」と呼びます。
支台歯は生活歯の場合や根管治療を行い、鋳造したメタルコアで補強した場合などがあります。
取り付けるに当たっては、クラウンの場合と同様に、マージンやコンタクト、咬合調整が精密で寸分の狂いもなく行われていることが不可欠です。
また、欠損歯にかかる咬合力も、支台歯がすべて受けるため、クラウンの場合よりもさらに精密な咬合調整が必要になります。

良いブリッジの条件とは

ダミーが咬合力によってたわまない厚さや形態に設計されていること。

クラウンとダミーをロー着という、溶かした金属で溶接するように連結して作る場合は、ロー着を行う面積が十分であり、強固であること。

クラウンとダミーをロー着といって、溶かした金属で溶接したように連結して作る場合は、ロー着面積が十分で強固にできていること。

ダミー下部がブラッシングしゃすい形態に設計されていること。

ブリッジが全体の咬合平面に収まっていること。

抜歯したまま長期間放置してしまうと対合歯(咬みあう歯)が突出してきます。
そのようなところにブリッジを作ると、ダミーの部分がへこんでしまうため、支台歯に許容範囲を遥かに超える咬合力がかかってしまいます。
そのため、支台歯が負荷に耐え切れず、歯として使い物にならなくなってしまう、ということも少なくありません。

適切な治療やケア

ブリッジ治療は欠損歯にかかる咬合力を支台歯が受ける形となります。
そのため、咬合調整が粗悪な場合は支台歯に無理な負荷がかかってしまいます。
その結果、支台歯が歯周病になってしまい、ぐらぐらと動揺してしまったり、歯根破損を起こしてしまう、といったトラブルが発生するおそれもあります。

虫歯や歯周病は適切な治療やケアを行えば怖い存在ではありません。
しかしながら、粗悪な治療を受けてしまうと、治療をした歯から悪くなってしまい、その結果、最悪の場合歯を失ってしまうことになりかねません。
多くの歯を失ってしまうと、入れ歯やインプラントなどの義歯の使用が必要となってきます。

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