インプラント治療後のアフターケアの大切さ

2017年9月5日

はじめに

インプラント治療という治療法が広まっていますが、皆さんはどういったものかご存じですか?

なくしてしまった歯を補う方法に、人工歯根をあごの骨に埋め込むインプラント治療というものがあります。

このインプラントは寿命が長いため第二の永久歯とも言われており、他にさまざまな治療法の中でもかなり寿命が長いと言われています。
ただ、いくら寿命が長いインプラントであっても、アフターケアを怠ると寿命は短くなってしまいます。

ここではインプラント治療後のアフターケアの大切さや、どういったアフターケアをすべきかなどをご紹介いたします。

インプラントとは

そもそもインプラントとは人工物を体内に入れることを総称して言います。

歯科医療分野では歯をなくしてしまったあごの骨に人体と親和性の高い材料で作られたものを埋め込んで、それを土台にして人工歯を装着するものを言います。
一般的に人工歯根、または単純にインプラントと呼んでいます。

インプラントは基本的に3つの部品からできており、あごの骨に埋め込む歯根部とその上に取り付けるアバットメント、さらに歯に当たる人工歯から成っています。

インプラントのメリット

さて、インプラント治療を行うためには外科的手術が必要となり、あごの骨の量や骨の質が関係してきます。

また、自費診療のため治療費がかかる、治療期間が長いなどのデメリットがあるにはありますが、それ以上にメリットが多いです。
たとえば、残された歯への負担が少なくて済んだり、天然の歯と同様の機能性や審美性の高さが得られることです。

最近では生活レベルが高まっており、快適性利便性審美性が求められる中でそういった要望に十分応えられるメリットの多い治療法です。

インプラントの寿命

では、インプラントの寿命はどのくらいで、いったん埋め込めば一生使えるものなのでしょうか?

現在行われているチタン製のインプラントの治療が初めて行われたのは1965年のことで、チタンと骨が結合する性質を見つけたブローネマルク博士により治療が開始されました。
このチタン製のインプラント治療を受けた方は亡くなるまで41年間も使用し続けていたというから驚きです。

さらに、世界一のシェアを持つインプラントメーカーのデータによれば10年生存率が9割以上だそうです。

インプラントの寿命にはインプラントの素材やメンテナンスの度合い、治療のクオリティ、患者さんの年齢などの要素が関わっていますが、最低でも10年以上は使い続けられると言われている優れた治療法です。

インプラントのアフターケアを怠ると

では、インプラント治療後のアフターケアを怠るとどうなるのでしょうか?

天然の歯と同様インプラント周囲炎という病気になると言われています。
炎症が進むとあごの骨に埋め込まれたインプラント本体が露出してしまうこともあり、さらに骨まで症状が進むと骨髄炎のような状態になることもあるそうです。

インプラントは天然の歯と比較すると歯周ポケットが深いので進行が早まってしまい、インプラント治療後はアフターケアが欠かせないのです。

インプラント治療後のアフターケアの大切さ

天然の歯でも同じですが、インプラントを長持ちさせるためには歯磨きが最も大切です。

インプラントはチタンでできているため腐食しないので、天然の歯よりは強いです。
ですが、ブラッシングをいい加減にしていると治療した歯の周りの粘膜が炎症を起こしてしまう、インプラント周囲炎と呼ばれる病気になってしまいます。

この病気を防止するためには、適切なブラッシング法をクリニックで教えてもらうことが大切です。

さらに、ご自分での正しいブラッシングと同時にクリニックでPMTCを受けるのも効果的です。
このPMTCとはクリニックで専用機器を使って行う歯のクリーニングのことで、フッ素の入ったペーストを使い日ごろのブラッシングだけでは取り切れない汚れをプロによってきれいにできるものです。

さらに、その際に忘れず歯の噛み合わせもチェックしてもらうようにしましょう。

インプラントは一般的にあごの骨と一体化しているため、大幅にずれることはありえません。
ただ、人工歯が患者さんの日ごろのクセなどによって大きな力が歯に加わることがあります。

それをチェックできるのが噛み合わせというわけですね。
噛み合わせをチェックすれば人工歯に余計な力がかかっていないかどうかが分かるため、クリニックでチェックしてもらうことが大切です。

つまり、インプラント治療後のアフターケアには日ごろのご自分でのケアと同様、定期的なクリニックでのケアが欠かせないと言えるでしょう。

まとめ

インプラントはなくしてしまった歯を補う治療法として優れた治療です。

審美性だけでなく噛み心地や耐久性についても優れています。
ただ、治療後のアフターケアは天然の歯と同様大切で、一生続けなくてはなりません。

つまり、天然の歯と同様アフターケアを怠るとインプラントの寿命は短くなるため、セルフケアとクリニックでの定期的なメンテナンスを行うことによって患者さんのその後の生活を豊かにしてくれるということですね。

もし、インプラント治療を受けたらアフターケアに気を配り、いつまでもインプラントが使えるように努めて下さいね!

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