インプラント治療とはどんなもの?-入れ歯やブリッジとの違いについて

2017年2月20日

高齢化社会を迎え、歯科治療ではインプラントを希望する方が増えてきました。高齢になって自分の歯を失ってしまった場合に、インプラントを選択する人が増えているのはどうしてなのでしょうか。インプラントと差し歯との違いに注目しつつ考えてみたいと思います。

インプラントとは

インプラントとは、あごの骨(歯槽骨)に金属でできた人工歯根を埋め込み、そこに人工歯冠を装着して歯を作る治療のことをいいます。

歯周病などが進行して、歯がダメになってしまうことがあります。そのような場合に、歯の根から再建して歯を作り直すのがインプラントです。

 

インプラントは、通常の歯科治療と異なり、外科手術が必要になります。そのぶん治療に時間がかかり肉体的・精神的な負担もありますが、自分の歯のように使えるのが最大の魅力です。義歯という感覚を超えた使用感、それがインプラントに注目が集まっている理由です。

入れ歯やブリッジとの違い

歯を失った場合に、歯を取り戻す方法としては、インプラントの他に、入れ歯、ブリッジなどがあります。

入れ歯とは、取り外しができる人口の歯のことでを言います。部分入れ歯と総入れ歯があります。

高齢者が使用しているイメージが強いかも知れませんが、何かしらの事情があって歯を失ってしまった方が使用することもあります。

一方ブリッジは、残っている両隣のご自身の歯を橋げたとして使用し、2本の歯で3本の歯を作るという方法です。

入れ歯やブリッジの場合には隣の歯を削る必要がありますが、インプラントの場合はご自身の歯を削る必要がないということが最も大きな違いでしょう。

歯は削れば削るほど、その寿命が短くなるものです。歯を削らないですむインプラント治療は、周囲の歯を守ることができる治療というわけですね。

 

義歯やブリッジには銀歯とレジン(プラスチック)セラミック、ジルコニアがあります。

インプラントと入れ歯やブリッジの違いについて理解した上で治療方法を選択しましょう。

 

銀歯のブリッジには次のようなメリット・デメリットがあります。

◎メリット

・インプラントと比べると安く作れる

・金属なのでかみ合わせが強い部分にも耐久性がある

◎デメリット

・銀色なので、見た目の審美性に欠ける

レジンは、金属の土台に白いプラスチックを貼ったものです。次のようなメリット・デメリットがあります。

◎メリット

・目立つ前歯を白い歯にすることができる

・柔軟性があるので割れにくい

◎デメリット

・プラスチックなので着色しやすい

・耐久性がやや弱く削れてくることがある

・土台が金属なので、金属アレルギーの心配がある

・金属が入っているので、長い間にが歯茎が黒ずんでくることがある

インプラントのメリット

インプラントは、歯根も再建し歯を作り直すものです。素材も丈夫で白いセラミックを使います。そのため、次のようなメリットがあります。

 

・人工歯根を埋め込むので、歯がぐらつかない

・歯が安定しているので、自分の歯のような咀嚼力がある

・外して毎日手入れをする必要がない

・自然の歯のような白い歯を手に入れることができる

・セラミックなので耐久性がある

・着色しにくく、長く白い歯を楽しめる

・オールセラミッククラウンはすべてセラミックなので、金属アレルギーの心配がない

インプラントのデメリット

審美性、機能性に優れたインプラントですが、デメリットもあります。

・外科手術なので、治療完了までに数ヶ月かかる

・入れた後も定期検診を受ける必要がある

・術後のセルフケアをしっかり行わないと感染症のリスクがある

・セラミック(陶器)なので、強い力がかかると割れることがある

上手なインプラントのポイント

◎カウンセリングをしっかり受ける

インプラントには手術が必要で、治療期間も長くなります。

一般の歯の治療とはかなり異なりますので、不安を持つ人も少なくありません。行う前に、インプラントとはどういうものなのか、どんなリスクがあるのかなど、しっかり質問をして理解しておくことが大事です。

 

◎自分に合った素材を選ぶ

インプラントの素材にはいくつかの種類があります。インプラントは他の治療よりも高額な治療方法ですが、さらに使用する素材によっても金額が異なります。どの素材で歯を作るかをよく相談しましょう。

 

・ジルコニアクラウン(セラミックにジルコニアを貼ったもの)

・オールセラミック(すべてセラミック製)

・ハイブリッドセラミック(レジンにセラミックを貼ったもの)

・メタルボンド(金属にセラミックを貼ったもの)

 

◎治療計画をきちんと立てる

インプラントが完了するまでには数ヶ月かかります。術前の準備、術後のセルフケアなども含め、長期間の治療計画をしっかり立てて把握しておくことが重要です。通院回数も多くなりますから、特に仕事を持っている方は、数ヶ月先のスケジュールまできちんと作りましょう。

 

◎自己管理を正しく行う

インプラントは、術後の管理が大事です。

セルフケアを正しく行わないと、せっかく入れたインプラントが抜け落ちることもあります。毎日の歯の磨き方や食生活の改善など、口腔環境にこれまで以上に気をつける必要があります。

まとめ

インプラントは失った歯を取り戻す方法として大変優れたものです。

ただし、治療方法や費用の面で一般的な歯科治療とは大きく異なる部分があります。

入れ歯やブリッジとの違いをよく理解し、自分に合った治療を選択することをおすすめします。

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