歯周病になってからでは遅い!自宅でも出来る歯周病ケア

2017年2月22日

歯周病は本人が気づかないうちに進行しているとても恐ろしい病気です。症状がないからといって放っておくと歯を失う原因になったり、全身に不快な症状がでてしまったりすることもあるのです。

成人の約8割が歯周病にかかっているといわれており、最近では歯周病になってしまっている小中学生も増えてきました。もはや国民病ともいえる歯周病にならないためにはどうしたらよいのでしょうか。

そこで今回は自宅でできる歯周病のケアについてご紹介します。

プラークコントロールの大切さ

歯周病の主な原因は、「プラーク」と呼ばれる歯垢の中にいる細菌です。

歯垢は唾液の中のミネラルと結びついて2日程度で歯石になってしまいます。歯石は歯と歯の間、歯と歯茎の境目につきやすく、歯垢よりも固い状態になっているので歯磨きで取り除くことは難しくなってしまいます。

歯石をそのままにしておくとそのまま増え続け、歯石と歯の段差で余計に歯ブラシが届きにくくなり歯垢もつきやすくなるという悪循環に陥ります。

歯石は歯垢が硬くなったものですので、歯石のなかには歯周病の原因となる細菌がうようよと存在しているのです。こうなると、歯周病になるリスクがぐんと高くなってしまいます。

歯周病の原因となる歯垢をしっかりと除去することが、歯周病予防には重要なのです。

毎日の歯磨きで歯垢をきれいに落とし、細菌の温床を作らせないようにしましょう。

歯ブラシの選び方

自分に合った歯ブラシを選ぶことは、歯垢をよりしっかりと落とすために重要なことです。

歯ブラシの毛がついた部分(ヘッド)が大きすぎたり、厚みがあったりすると、奥歯まで届きにくく磨き残しが増えてしまうことにつながります。また、ヘッドの毛が「かたい」歯ブラシを使っていると、歯茎を傷めてしまう原因にもなります。特に、歯周病になりかけている弱った歯茎や、すでに歯周病になっている歯茎では「やわらかい」毛の歯ブラシを使って歯茎に負担をかけないようにしましょう。

歯ブラシのかたさで歯垢の除去率が変わることはありません。また、同じ歯ブラシを何ヶ月も交換せずに使っている方も要注意です。

ついつい忘れがちな歯ブラシの交換ですが、歯ブラシの毛先が開いてくると歯垢を落としにくくなってしまうため、少なくとも1ヶ月に1回は交換し、毛先が開いていない歯ブラシで磨けるようにしましょう。

自分に合った歯ブラシを最適な状態で使い効率よく歯垢を落とすことで歯周病の予防につながります。

歯の磨き方

歯の磨き方なんて今更…と思っている方ほど要注意です。歯並びや形によって凸凹があり、決して磨きやすいフラットなものではありません。特に歯並びが悪い箇所や、凸凹の多い部分では歯ブラシが届きにくくなり、歯垢がついたままになりがちです。

テレビなどを見ながら行う「ながら磨き」をするのではなく、鏡で確認しながら磨きましょう。

磨きにくいのが、歯と歯茎の境目、いわゆる歯周ポケットといわれる部分です。歯周ポケットに歯垢をためずきれいに保つことで歯周病を予防することができます。

歯茎に対して45度の角度で歯ブラシを当てるのが理想的といわれており5ミリから1センチずつくらい小刻みに歯ブラシを動かし、歯を1本ずつ磨くようにし、やさしく歯ブラシを当ててマッサージをするように動かしましょう。力を入れすぎると、歯茎や歯のエナメル質を傷つけてしまうだけでなく、歯ブラシの毛先が潰れて歯垢が除去しにくくなってしまいます。

フロスなどの補助グッズを使おう

歯ブラシだけで歯磨きを済ませている方も多いかもしれません。しかし、歯ブラシだけでは歯垢の5割から6割くらいしか落とせないのです。

歯と歯の間についた歯垢は、歯ブラシだけでなくデンタルフロスを使って落としましょう。デンタルフロスはピックについたタイプのものや好きな長さにカットして指に巻き付けて使うものがあります。使いやすい方を選んで最低でも1日1フロスを歯と歯の間に通すことで、歯垢が歯石として歯に沈着してしまうのを防ぎます。それが歯周病の予防にもつながるのです。

また、歯と歯の隙間が大きい方は歯間ブラシを使用したり、届きにくい奥歯の裏や凸凹の多い部分はタフトブラシという歯ブラシよりも小さなヘッドのブラシを使うなど、使い分けて磨くことで歯垢が除去しやすくなります。

生活習慣を見直そう

一見関係なさそうに思えますが、歯周病予防と生活習慣は密接な関係があります。

例えば、食事の回数や内容によっては、歯垢がつきやすくなったり細菌にとって繁殖しやすい状況になったりしているかもしれません。また、仕事が忙しく睡眠があまり取れていない方やストレスの多い方は抵抗力が落ちてしまいますので細菌に感染しやすくなる、つまり歯周病にもなりやすくなってしまいます。

生活習慣を改善することも歯周病を自宅で予防することの1つといえます。

定期的にPMCTを受けよう

歯ブラシとデンタルフロスなどの補助グッズを併用することで、歯ブラシだけで歯磨きをするよりもより多くの歯垢を落とすことができます。しかし、100%すべての歯垢を落とせるというわけではないのです。

落とせなかった歯垢は、冒頭でも紹介した通り数日で歯石となってしまい、歯周病の発症や悪化といった悪循環が始まります。歯磨きで落としきることができなかった歯石は、歯科医院でクリーニングしてもらうようにしましょう。このクリーニングのことをPMTC(プロフェッショナル・メディカル・トゥース・クリーニング)といい、国家資格をもった歯科衛生士が行います

歯科衛生士は、虫歯や歯周病予防のプロです。予防歯科を掲げている歯科医院であれば、こうした予防もできるのです。自分では取れなくなってしまった歯の汚れをきれいにしてもらうことはもちろん、生活習慣についても総合的に相談できるような歯科衛生士の在籍している歯科医院ならより安心です。PMTCに通う頻度は個人差があるため、だいたい3ヶ月から半年に1回程度です。

 

まとめ

自宅では歯ブラシや補助グッズを使って丁寧に歯磨きをし、生活習慣を見直すことで歯周病の予防をするこができます。どうしても自分で落とせない部分は歯科医院で定期的にPMTCを受けるようにしましょう。

自宅でのケアと歯科医院でのケアを併用して歯周病を防ぐことが大切です。

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