妊娠すると歯周病になりやすい?妊婦さん必見の歯周病対策法

2017年3月13日

女性は妊娠するとがらりと体調が変化します。今まで好きだったはずの匂いが急に苦手になってしまったり、普段はあまり口にしなかった食べ物が無性に食べたくなったりと、人によってびっくりしてしまうくらいの変化があるとか。お腹の中にもう一つの命があると考えれば、がらりと体調が変化してしまうことにも頷けるかもしれないですね。

 

しかし、変化するのは食の好みや匂いの感じ方だけではありません。妊娠すると女性は嗜好だけでなく体の中もがらりと変わってしまうのです。変わってしまった結果、今までトラブルの何もなかったお口の中に暗雲が立ち込めてしまうことも?

 

妊婦さんは歯周病といった口のトラブルに悩まされやすいのが特徴です。赤ちゃんの命だけでなく自分の歯や歯茎も守れるように、妊娠時に知っておいていただきたいお口の知識があります。

妊娠による体調変化で歯周病や虫歯に!気をつけることは

妊娠中は体調が大きく変化してしまうため、ちょっとしたことで大きな体調トラブルを起こしやすいことが特徴です。例えば妊娠前はお菓子を食べた後に軽く歯磨きをしただけで虫歯をばっちり予防していたのに、妊娠後は少し歯磨きの手を抜いただけでいきなり虫歯ができてしまうことがあります。「妊娠前と同じようにケアしているのにどうして?」とびっくりしてしまうことが珍しくありません。

 

これは、お口の中も妊娠と同時に少しずつ変化しているからこそなのです。妊娠は見た目の変化や妊娠という命を授かるという変化だけではなく、体中全てに影響を及ぼす大事ともいえることなのです。妊娠によって顕著なのは食や匂いの好みの変化、そして体形、外側に出る体調の変化といった事柄ではあるのですが、お口の中という外側からはほとんど見えないところも大きく変化します。

 

変化の一つとして栄養があります。

 

もちろんお口の機能を守るためには栄養が必要です。これは体全体に言えることですよね。

 

妊娠するとどうしても赤ちゃんを守ることに栄養が使われてしまい、お母さんの体にいままでたっぷりあったはずの栄養がどんどん使われてしまいます。お口の中に回る栄養が少なくなる結果、妊娠前はお口を守れていたはずなのに、守れなくなってしまうということがあるのです。

 

お口の中を守る機能が崩れてしまった結果として、妊娠時には歯周病が起こりやすいという特徴があります。しかし、妊娠時にお口のトラブルとして歯周病が発生しやすい理由はこれだけではないのです。

 

■食の好みや栄養バランスによって歯が影響を受けることも

妊娠時にはどうしても食の好みが変わります。今まで大好きだったはずの食べ物を受け付けなくなったり、今まではそんなに好きではなかった食べ物ばかり食べたくなったりしてしまうことがあります。また、つわりのせいであまり食べることができないこともあります。妊娠時は栄養バランス、そして食事のバランスそのものが崩れやすい時期であると言えます。

 

栄養バランスが崩れてしまうと、やはりお口の中まで栄養が行き渡りません。また、特定のものばかり食べてしまうと、味覚やお腹は満足しますが、その特定の食べ物の栄養しか入ってこないため、やはり栄養バランスが崩れる原因になってしまいます。栄養バランスが崩れてしまうとダイレクトにお口の中の防衛機能に影響し、虫歯や歯周病といったトラブルが妊娠前より起きやすくなってしまうのです。

 

妊娠時の体調変化は自分ではどうにもならないものです。偏食傾向になっていたら、なるべく医師に相談し食事指導をしてもらうことがお口の中を守ることにも繋がります。

■栄養や食事の指導を受けよう!ブラッシングなどのケア相談も大切

また、妊娠時に気をつけたいのがお口の中のケアそのものです。栄養や食事に気をつけることはお口の中の防衛機能である唾液などに影響するためとても大切なことではあるのですが、それだけで歯周病などを絶対に予防できるというわけではありません。やはり歯周病などのお口のトラブル予防の基本は適切なケアです。

 

妊娠中はつわりの影響で歯磨き自体が辛いという女性も少なくありません。ですから、つわりなどの体調に合わせてきちんとケアしていくことが重要なのです。

 

ブラッシングで吐き気を覚える場合は、食後体調が落ち着いてからケアするか、デンタルリンスを使用し、ブラッシング以外のケアを模索することになります。また、お腹が大きくなるとブラッシングをしたくても、なかなか思うように腕を動かせないということがあるようです。こんな時は腕の力をなるべく抜いて優しくブラッシングをして歯茎を傷つけないようにすると共に、歯科医師に相談して適切な予防法の指導を受けることも大切になります。

 

体調は一人一人違いますから、その人にあったケア方法を歯科医師と考えることでぐんと歯周病などのお口の中のトラブルを減らすことができるのです。

■出産前に今後の歯科治療についても考えよう!歯周病や虫歯も

もし妊娠中に歯周病になってしまったらどうすればいいのでしょう。妊娠中はデリケートな時期ですから、果たして歯科治療を受けることはできるのでしょうか。

 

これについては問題ありません。妊娠の経過や体調を見ながら歯科医院で歯周病などの治療を受けることも可能です。出産後は育児に時間を取られ、なかなか自分のことに時間を割く余裕がありません。できれば妊娠中に体調を見計らい、必要な治療や、今後のお口の中のケアについて相談しておければいいですね。

 

また、妊娠中にこれから生まれるお子さんのお口のケアや心配事について、事前に歯科医師に相談しておくのもよいでしょう。お口の中を守るための基本は自宅でのブラッシングなどのケアです。妊娠や育児という人生の中の大きな出来事であるからこそ、基本は大切にしていきたいですよね。

最後に

女性は妊娠すると体調が劇的に変わってしまいます。また、嗜好も大きく変わってしまいます。嗜好の変化自体がお口の中に影響を及ぼすわけではありませんが、連鎖的にお口のトラブルに繋がる可能性があるために注意が必要です。食事などの生活の基本になる大切なことは担当医にこまめに相談するのがいいでしょう。

 

また、妊娠時は体調不良によりお口の中のケアがなかなかできないことが特徴です。腕が動かし難くなった結果として磨き残しが出てしまったり、変にブラッシングに力を入れてしまい炎症の原因になってしまったりします。

 

妊娠時の体調は個人差があるため、一概に「この状況なら絶対にこのケアで大丈夫」といえないところに難しさがあります。歯や歯茎のケアは妊娠周期や体調に合わせて歯科医院でアドバイスが可能です。また、体調に合わせて虫歯などの治療も可能です。

 

出産後は育児が忙しく、なかなかお口のケアまで気が回らないことも珍しくありません。妊娠時のケアだけでなく出産後のお口のケアについても、妊娠中によく考えておきたいですね。

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