疑問にお答え!歯周病の基礎知識と費用について

2017年5月8日

歯周病の治療を行うにあたり、治療期間や費用がどの程度かかるのか・・と気になるもの。

歯周病とはプラークが原因となる歯ぐきの病気のことで、このプラークの中にある歯周病菌が毒素を出し歯を支えている骨を溶かしていくと言われています。

歯周病は今や国民病とも言われており、40代の8割もの人がこの歯周病にかかっているそうです。ここでは、そんな歯周病の基礎知識と治療費用や期間などについてお伝えしたいと思います。

歯周病とは

そもそも歯周病とは歯を支えている歯ぐきや歯槽骨が侵されていく病気のことで、歯ぐきの内側は通常見ることができません。歯根の表面のセメント質と歯槽骨の間には歯根膜というものがあり、歯が骨から抜けてしまわないようしっかり支えています。

なお、虫歯とは歯そのものが侵されていく病気のことですが、歯周病の場合組織が侵され最終的に歯が抜け落ちる病気です。歯周病は日ごろの生活習慣がリスクを高めると言われていることから、生活習慣病の一つとされています。

歯周病は治るの?

現在、歯周病は予防も治療も可能な病気で、大切なのは特に予防や診断、治療、さらにメンテナンスだと言われています。

ここ15年ほどの間に歯周病治療は急激に進歩したと言われており、以前は治らないと言われていたものの現在では進行を止めることができるようになりました。

まず、歯周病の原因は歯垢なので、それをためることなく、また増やさないことが基本中の基本です。そのためには次のようなことが重要です。

1.

正しい歯ブラシを毎日行い、歯の表面をプラークがない清潔な状態に保つことが最も重要です。

2.

歯肉の中まで入り込んだ歯石を完全に取り除いてさらに根の表面を滑らかにし、炎症の原因となる細菌を完全に取り除きましょう。

3

傷んだ骨や歯肉をより健康な状態に保ちましょう。

4

健康を維持するため歯科衛生士によるクリーニングなど、定期的にメンテナンスを受けることも大切です。

歯周病の全身への影響

歯周病は早期治療を行わないと、全身に悪影響を及ぼすと言われています。歯周病が全身に及ぼす病気には次のようなものが挙げられます。

1.

狭心症、心筋梗塞

2.

早産、低体重児出産

3.

糖尿病

4.

誤嚥性肺炎

5.

骨粗しょう症

あくまでもこれらの病気を発症する可能性があるということですが、歯周病と深いかかわりのある病気であることは間違いありません。

中でも、特に糖尿病は歯周病の合併症と言われているほど発症の危険性が高い病気です。歯周病になると糖尿病にかかりやすくなり、その逆も当てはまるそうです。

それは糖尿病になると高血糖になるため、毛細血管が弱まってしまい細菌感染しやすくなるためでしょう。さらに、白血球が機能低下したり、唾液の分泌量が減るため口の中が乾燥しやすくなり、細菌が増加しやすいからとも言われています。

歯周病の治療法とは

歯周病は歯ぐきの炎症から始まって、さらに進むと骨を溶かし始めます。

歯ぐきの炎症だけなら十分治る可能性があっても骨がいったん溶けだすと元に戻ることは不可能ですので、いかに進行を止めるかが重要になります。具体的に言うと、プラークコントロールと言われる歯と歯ぐきの周りのプラークをきちんと歯磨きで除去することが大切です。

これが日ごろからきちんと行われていないと、どんなにクリニックで治療を行っても意味がありません。プラークがしっかり取れるだけでも歯ぐきの炎症はおさまってくるはずです。

クリニックでは歯ブラシで取り切れない歯石を器械や器具などで除去していきます。歯石とはプラークが唾液のミネラル成分によって固まったものでそれ自体は無毒化されていますが、その凸凹に入り込んだプラークが悪影響を及ぼすため、原因となる歯石はきちんと除去しておく方がいいと言われています。

歯周病の治療方法と費用について

では、進行度別にクリニックでの治療法や費用について段階に分けてご紹介致します。

軽度の場合

歯の表面に付着している歯石や、歯ぐきで隠れているところにある歯石などを器具や器械を使って取ります。麻酔を使うことはほとんどないようです。

治療期間は1~2か月程度で、通院回数は4回程度です。なお、費用は保険が適用された場合は総額で5000~10000円程度です。

保険外治療の場合は10000円~50000円程度です。

中度の場合

歯ぐきの内側のより深いところまで付着した歯石を除去し、歯の表面をできるだけプラークがつきにくい状態になるようなめらかに仕上げていきます。

ここまでくると麻酔を使用する場合もあるようです。

治療期間は3か月~1年程度で、通院回数は6~20回程度です。費用は保険適用で1回当たり2000円程度です。

外科手術を行う場合は保険が適用されれば3000円程度で済みます。

トータルの費用は保険適用で10000円~50000円程度、保険外治療だと50000円~500000円ほどかかる場合もあります。

重度の場合

重度にまでなると骨がかなり吸収するため歯ぐきの溝の部分が深くなってしまい、手探りだけでプラークを除去するのは難しくなります。

なので、麻酔を行って歯茎を切開し、歯根についた歯石を見える状態にして完全に除去していきます。

さらに、余計な歯周ポケットを作っている汚れた歯茎を取り除き歯周ポケットを浅くして、その後のメンテナンスをより行いやすい状態にしていきます。

なお、治療期間は1年以上かかります。費用は保険適用だと1回当たり2000円程度です。

外科手術を伴う場合は保険適用で3000円程度、総額30000~100000円程度で、保険が適用されないと200000~3000000円と高額になります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

医療は日々進歩しているにもかかわらず歯周病はどうして減少しないのでしょうか。その理由はプラークコントロールが不十分であることが最も大きな原因だと言えるでしょう。

つまり、歯周病治療はクリニックだけで行うのでなく、患者自身の努力があってこそ行える治療なのです。クリニックで定期的にメンテナンスを受けることにより自分の健康的な歯を維持できるというわけですね。

手遅れになってしまう前にぜひクリニックで検診を受けていただき、いつまでもご自分の歯を維持できるよう努力してみてくださいね!

皆さんがいつまでも歯周病知らずの健康的な生活を送れることを願っています!

PAGE TOP