歯周病を放置しておくと怖い本当の理由

2017年8月1日

はじめに

歯周病は世界でも最も患者数が多いと言われている感染症ですが、日本でも40歳以上の8割以上もの方が歯周病であると言われています。
しかも、年齢を経るとセルフケアだけでは回復できない状態になってしまうため、歯周病罹患率が上がり深刻さも増していくと言われています。
ここでは歯周病を放置しておくと怖い理由や段階別治療法などをご紹介します。

歯周病とは

そもそも歯周病とはいったいどのような病気なのでしょうか?
歯を磨いたら出血した、歯ぐきが腫れている・・などの症状があったら、それは歯周病のサインだと考えましょう。
虫歯は歯にできる病気ですが、歯周病は歯ぐきや歯槽骨などに起きる病気で、歯ぐきが赤くなったり、腫れたりする状態から、歯ぐきから膿が出たり、歯槽骨が溶け出す・・などの症状までさまざまです。
歯周病でも軽度な歯肉炎の段階なら、正しい歯磨き法で原因となっているプラークを除去することで健康な状態にまで戻すことができます。
ですが、そのまま放置すると歯を支えている骨まで溶けだしてしまい、最終的に歯が抜けてしまうのです。
歯周病は細菌感染症でプラーク1ミリグラムの中に10億個もの細菌があり、それが繁殖し毒素を出して歯ぐきに炎症を起こすと言われています。
痛みはほとんどないですが、放置しておくと歯と歯ぐきの隙間にある歯周ポケットはだんだん深くなっていき、歯周病菌が増えるための最高の環境になってしまい重症化していきます。
歯周病はインフルエンザや風邪などの感染症とは違い完治することはありません。
慢性的な感染症ですので、細菌の活動を抑えるには治療を続けるしかありません。
さらに、歯周病が恐ろしいのは症状が口の中だけにとどまらないことです。
最近の研究結果では歯周病菌が全身のあらゆるところで病気を発症させることが判明しています。

歯周病の進行を早める原因

・プラーク
・だらだらした食生活
・被せものや詰めものの劣化
・悪い歯並び
・噛みしめや食いしばり、歯ぎしり
・口呼吸
・喫煙
・ストレス
・妊娠
・・などが挙げられます。

段階別治療法

虫歯と歯周病を比べた時、歯周病の方を軽く考えている方が多いのは事実でしょう。
と言いますのも、歯周病はほとんど自覚症状はなく、しみたり痛みがあったりしないからですね。
つまり、痛みがないから放置していても構わない・・というイメージをお持ちの方が多いです。
では、歯周病を放置しておくとどうなるのかここで詳しくご説明してみましょう。

・初期の歯周病

この段階では歯ぐきが腫れる程度で、ほとんど気づく方はいらっしゃないでしょう。
また、歯と歯ぐきの隙間に数ミリ程度の隙間ができ、これを歯周ポケットと呼びますが、歯周病が進むにつれて隙間は大きくなっていきます。
日ごろからクリニックで定期的に検診を受けているならここで気づくことも多いでしょう。
初期段階であれば治療も簡単で、プラークや歯石を取り除くだけでいいでしょう。
初期段階の歯周病では日常生活で差しさわりはほとんどないでしょう。

・中期の歯周病

中期の段階にまでなると、お口の中は明らかに異変が起こり、歯ぐきが下がりはっきりと歯が長くなっているのが分かります。
さらに、歯周ポケットの深さが5ミリ程度にまでなってしまい、歯がぐらついてきます。
歯周ポケットの中に入ってしまったプラークも取り除けないので、進行がさらに早くなります。
あごの骨も溶けてくるため治療はさらに大がかりなものになってき、外科的手術が必要になる場合もあります。
人によっては口臭がひどくなるため、日常生活に差しさわりが出てきます。

・重度の歯周病

ここまで進んでしまうと歯周ポケットは8ミリ程度になり、歯を支えている骨が溶けてしまい、歯ぐきがかなり腫れてくるのが分かります。
歯が抜け落ちしまいますが、治療してもここまで進むと歯が残せないことが多いです。
歯が残せない場合は抜歯する必要がありますし、ぐらぐらしていることで歯並びに悪影響が出ることもあります。
この段階でも外科手術が必要になる場合もあります。

歯周病はメンテナンスが大切

・メンテナンスの目的とは

歯周病治療が終ってメンテナンスを行う目的はお口の中が健康な状態を維持し再発しないようにすることです。
日ごろ行っている歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使ったケアは重要ですが、これだけではできないことをクリニックでプロによってケアしてもらうことをメンテナンスと言います。

・セルフケアを行う際の注意点

治療している間はお口の中の衛生状態をチェックされるためきちんと歯磨きするでしょうが、治療が終ってしまうとついいい加減になりがちです。
歯周病はいわば生活習慣病の一つなので、日ごろのセルフケアが大切です
食後にブラッシングを行うのが困難な場合は1日に1回でもいいので丁寧にブラッシングを行いましょう。
なお、寝る前のブラッシングが最も効果的ですし、余裕があるので時間もしっかりと取れるはずです。
持続するためには新聞を読んだりテレビを見ながら行うながら磨きでしょう。
歯ブラシをずっと加えたまま長時間磨くのは難しいです。
自分なりの無理なく行える方法を考えましょう。
さらに、歯間ブラシデンタルフロスなどのアイテムを使うことをおススメします。
分かっていても続けて使うのが難しい方が多いようで、持っているアイテムがなくなったらそのまま使わないようになるようですね。
ですので、使い始めに多めに買っておき使い続けることで日ごろから使うのを習慣づければ、使わないと気が済まなくなるはずですよ。

まとめ

いかがでしたか?
歯周病を放っておくといかに恐ろしいことになるかお分かりいただけましたか?
この病気の恐ろしいところは初期段階ではほとんど症状がないため、なかなか気づかないことです。
知らない間に進んでしまった歯周病はさまざまな悪影響を至るところに及ぼします。
まず、歯ぐきが赤くないか、血が出ていないか・・などをチェックしていただき、おかしいな?と思ったらすぐにクリニックで診てもらうようにしましょう。
全身を健康な状態に保つためにも、歯周病予防をして早期治療するように心がけましょう!

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