女性が歯周病にかかりやすい理由について

2017年9月5日

はじめに

現在、成人の8割以上もの方がかかっていると言われている歯周病ですが、特に女性の方がこの歯周病にかかりやすいということをご存じでしょうか?

その理由として、女性は唾液の分泌が少ないためお口の中が酸性に傾きやすいことや、女性ホルモンと関係があるとも言われています。

ここでは女性が歯周病にかかりやすい理由や予防法などをまとめてみました。

歯周病とは

そもそも歯周病とは歯周病菌などによって歯を支えている歯槽骨が減ってしまい、出血や歯ぐきの腫れや歯がぐらつくなどの症状が起こる病気です。

この病気は世界中で最も蔓延している生活習慣病の一つで、全世界の7割もの方がなんらかの歯ぐきの疾患にかかっていると言われています。

さらに、9億人もの方が重度の歯周病だと言われており、年を取り総入れ歯になるのは虫歯が原因というより、歯周病によって歯が抜け落ちしまうことが原因であることが圧倒的に多いそうです。

若いうちから歯周病にならないように気を付けておきたいものですね。
重度の歯周病になってしまうと治ることはないとあきらめてしまっている方もいらっしゃるでしょうが、適切な診断と最善の治療によってかなり良くなることが分かっています。

歯周病の原因とは

虫歯と同様、歯をなくしてしまう原因である歯周病の原因はプラークだと言われています。

磨き残しなどがあると歯と歯の境目にプラークが溜まっていき、そのままにしておくと歯ぐきが腫れてしまったり、さらに進むとプラークを形成している細菌によって歯槽骨が溶け出し歯周病になっていきます。
重度にまでなると歯がぐらつきだして噛めなくなってしまい、歯が抜け落ちることもあります。

歯槽骨が溶けるまで進行すると完治することはないですが、日ごろの適切な歯磨きと治療によって進行を止めることはできますので、あきらめてしまわないようにしましょう。

さて、歯周病のメカニズムですが、歯ぐきの抵抗力と細菌の病原性のバランスによって起こると言われています。

お口の中にある300種類以上もの細菌のうち10数種類が歯周病の原因となる菌ですが、その歯周病菌が増えることによって歯周病になるのです。
つまり、お口の中が清潔かどうかによって歯周病になるということですね。

なお、歯周病菌はおよそ24時間程度で成熟し活動し始めるので、その間に歯ブラシなどで丁寧に細菌を除去することが最も有効な予防です。

お口が健康だということは全身の健康につながります。
健康な生活を送るためにも1日最低1回は丁寧にブラッシングを行いましょう。

女性の方が歯周病になりやすい理由

では、どうして女性の方が歯周病になりやすいのでしょうか。

女性のお口の中の健康は全身と同じく生理、思春期、妊娠期、更年期の4つに分けられます。

そのうち生理、思春期、妊娠期では女性ホルモンの分泌がさかんになるため、お口の中では女性ホルモンを好む歯周病菌の一種が増殖してしまい末梢血管が拡張します。
そのため、歯ぐきの状態が悪化したり、歯ぐきから血が出やすくなったりすると言われています。

さらに、更年期になると女性ホルモンの量が逆に少なくなるため体調が悪化したり、抵抗力が弱くなったりします。
もし、日ごろは悪影響のない歯周病菌の量だったとしても、歯ぐきの抵抗力が落ちているので歯周病が進行しやすいのです。

さらに、4つの時期の中でも特に妊娠期にはつわりや食事の回数が増えることでお口の中の環境が悪化したり、お口の中のケアがいい加減になるなどするため注意が必要です。

主な原因は歯周病菌の量にあるため予防するには適切なお口のケアが重要です。

特に女性の方はお口の中もデリケートですので、上でご紹介した4つの時期には特にきちんとケアをするようにしましょう。
また、この時期にしっかりとクリニックで検診を受けましょう。

女性が歯周病にかかってしまうと

歯周病菌によって歯周病になるだけでなく、全身へも悪影響があることが分かってきました。

特に女性の場合は赤ちゃんが低体重児だったり、早産のリスクが非常に高まります。
それはお母さんや赤ちゃんを守るために歯周病菌を排除しようと、サイトカインという物質を作り出すからだと言われています。

ですが、このサイトカインという物質が羊膜にまで影響してしまい早産などが起きてしまうのです。

妊娠を予定している方は体調管理に気を配るだけでなく、歯磨きをきちんと行ったり、定期的にクリニックで検診を受けるなど、お口の中の衛生管理に気を配りましょう。

歯周病を予防するには

では具体的に歯周病を予防する方法をお教えしましょう。

・日ごろのブラッシングを丁寧に

食後のブラッシングは歯周病を防止するために重要です。

歯と歯の間や歯と歯ぐきの間などをきれいにするため歯ブラシできちんと磨いていきましょう。
ただ、あまり力を入れすぎますと歯ぐきが痩せて上がってくるため注意しましょう。

・歯と歯のすき間をきれいに

糸ようじやデンタルフロスなどを使い、歯と歯の間をきれいに保つようにしましょう。
歯ぐきと歯の間は他につまようじなどを使ってきれいにするのもおすすめです。

・歯を強くする栄養を摂る

歯の元となるカルシウムの他に、カルシウムの吸収を促進するビタミンDを多く含む食品を摂るようにすると歯が強くなります。

このカルシウムもビタミンDも魚に多く含まれていますが、魚がどうも苦手という方はサプリなどを利用するのもいいでしょう。
歯以外にも、骨も強くなるため骨粗しょう症の予防にもなります。

女性は積極的に摂るようにしましょう。

まとめ

女性が男性より歯周病になりやすい理由を理解していただけましたか?

ただ、歯周病にかかりやすい時期に気を付けることで歯周病にかかるリスクを軽減できます。
女性の皆さん、日ごろのご自分でのケアに加えてクリニックへ定期的に行って検診を受けて頂き、歯周病にならないように気をつけて下さいね!

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