歯茎からの出血と歯周病の関係

2017年10月12日

はじめに

みなさんは歯ぐきから血が出る・・という経験をされたことはないですか?
歯磨きするたびに歯ぐきから血が出るとまずは歯周病を疑うでしょうが、ご自分で歯周病かどうか判断するのは難しいです。
なので、クリニックへ行ってきちんと診断してもらうことが大切です。
ここでは歯ぐきからの出血と歯周病の関係、歯周病の治療法などについて詳しくご紹介しますので読んでみてくださいね!

歯周病の症状

・歯ぐきが腫れる

歯ぐきは本来薄いピンク色をしていますが、歯周病菌が歯ぐきの周囲に残ったままだと歯ぐきが腫れてきます。
歯ぐきの表面に歯周病菌の侵入を抑えようと免疫細胞を含んだ血液が集まって細菌と戦うため、歯ぐきが赤く腫れるのです。

・歯ぐきから出血する

歯ブラシやデンタルフロスなどに血が付いたらそこに歯周病菌が残っており歯ぐきが腫れているということになります。
そうなると、刺激によって出血しやすくなり、それが続くと歯ぐきの中の骨が溶け出します。
血が出ているからといって歯磨きをしないとさらに悪化することがあります。

・歯ぐきが下がる

歯周病は歯の周囲にある骨を溶かす病気ですが、骨が溶けてしまうとその上の歯ぐきも下がってしまい歯が伸びたように見えます。

・歯並びが悪化する

下の前歯は歯周病により特に歯並びが悪くなりやすいと言われています。
歯周病により骨がなくなると歯が動き出し、根が最も細い下の前歯が重なり合うようになります
そうなると、細菌がそこに溜まりやすくなるため歯周病が進行しやすくなります。

・歯ぐきから膿が出る

歯周病により歯の周囲の骨が溶けると歯周ポケットができます。
これはその名前の通りポケットのように深くなっており、プラークが溜まりやすくなっています。
歯周ポケットの中で免疫細胞と歯周病菌が戦っているので、その残骸である膿が出る・・というわけですね。

・口臭が起きる
歯ぐきが腫れたり膿んだりすることで口臭が起きます。
特に歯周病による口臭はきついと言われており、周りの人に迷惑をかけることになります。

・歯が抜ける

歯周病が進行すると最悪歯が抜けることがあります
そのまま放っておくと噛み合わせが乱れてしまい、残った健康な歯に負担がかかるため注意が必要です。

歯ぐきからの出血と歯周病との関係

歯ぐきからの出血のほとんどは歯周病が原因であると考えて間違いなさそうです。
では歯周病とはいったいどういった病気なのでしょう。

・歯周病のメカニズム

歯周病とは歯ぐきの周りが炎症を起こす病気ですが、炎症の原因は細菌感染で歯と歯ぐきの間が不衛生だと細菌がとどまりやすくなります。
それによって歯ぐきが炎症を起こしてしまうと、歯を支えている骨を溶かし最終的に歯が抜け落ちてしまいます。
歯ぐきの中の毛細血管は歯ぐきの溝へ栄養分を送っており、ここが炎症を起こすことによって栄養を供給するのが難しくなるため、ちょっとした刺激でも歯ぐきから出血することになります。

・歯周病の原因

お口の中には数百種類以上もの細菌が棲んでいると言われていますが、そのすべてが危険なものとは限っていません。
問題なのは細菌が増えすぎて細菌の塊であるプラークができることで、これが歯の周囲に付くことで歯ぐきが炎症を起こすと言われています。
プラークが付いてしまうということは歯磨きがきちんと行われていない・・ということになります。
つまり、毎日の歯磨きがきちんと行われていない、不十分であることで歯周病になりやすくなります。
他にも歯周病の原因には歯ぎしりやたばこ、詰めものが不具合・・などがあります。
特にたばこを吸うと抵抗力が下がり歯周病が治りにくくなるため、たばこを吸うのはなるべく控えましょう。

・歯周病の危険性

歯周病は放っておくととても危険な病気だと言われています。
初期、中期、後期に分けて詳しくご紹介します。
初期段階を歯肉炎と呼んでおり、歯ぐきが赤くなって血が出るのが主な症状です。
この歯肉炎と診断された場合にはクリニックでプラークや歯石を除去してもらいましょう。
その後、ていねいに歯磨きを行うことですぐに治ってしまうことが多いです。
ただ定期的に検診を受けていただき、経過を見てもらうことが大切です
中期になると歯槽骨が溶け出すことがあります。
歯肉炎が進んでしまうと、歯と歯の間が剥がれ柔らかくなり歯がぐらつきだすことがあります。
この症状から歯周病がかなり進んでいることが分かります。
歯槽骨も溶け出しているので、抗生物質を使い細菌を除去する必要があります

重度にまでなると、歯槽膿漏と言われる状態で最終的に歯が抜け落ちることもあります。
そうなってしまう前に、次のような症状があったら早めにクリニックを受診していただき、治療を受けるようにしましょう。
歯から膿が出る
口臭がきつくなった
歯の根が見え出した・・などですね。

クリニックでの歯周病治療

・保険内でできるクリーニング

歯周病治療のためにはお口の中を清潔にしておくことが大切です。
クリニックでクリーニングを受けることで歯についたプラークを取り除くことができます。
平均すると3~4回程度の通院が必要なので多少時間がかかります。

・保険外でのPMTC

これは保険外になりますが、PMTCと言われる施術をしてもらうことができます。
これは歯科衛生士さんなどが専用の機器を使い歯のクリーニングを行って歯をきれいにするほか、歯周病や虫歯予防にも効果的な施術です。

・歯周外科治療

歯周病が重度になると外科的手術が必要になります。
これは歯ぐきの入り口から取り除くことができない奥にまでついてしまった歯石を麻酔をかけて歯ぐきを切開し取り除くもので、手術時間は1時間程度で、手術後は感染を防止するため抗生物質を飲んだり、痛みを抑えるための痛み止めを飲むことがあります。
費用は保険を使った場合1万円程度です。

まとめ

歯ぐきからの出血と歯周病との関係や治療法などについてまとめてみました。
歯ぐきからよく出血する方はできる限り早くクリニックを受診するようにしましょう。
そして、ご自分に最適な治療法を知って早期治療を行うようにしましょう。
もし、歯ぐきから出血があったらここでご紹介したことを思い出して下さいね!

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