【治療法別】矯正歯科治療にかかる費用の平均額とは

2017年4月25日

矯正治療は原則として、保険適用外の自費による診療となります。

自由診療である矯正治療は、治療方式や歯科医院ごとによって費用が異なるのが大きな特徴です。
また、子どもの矯正は治療を受ける時期により、費用と治療方式が違ってきます。

では、一般的な平均額としては、矯正治療にかかる費用の平均額は一体どのくらいになるのでしょうか。
ここでは、「治療法別 矯正歯科治療にかかる費用の平均額」について解説をいたします。

大人の矯正の治療内容と平均費用

この項では大人の矯正の治療内容と平均費用についてご説明します。

①治療前の診察および検査にかかる費用

・初診料・・・0~5,000円程度

矯正を受ける際の初診においては、治療を担当する歯科医師が患者様の歯並びに関するお悩みや日常生活でお困りになっている事などをお尋ねし、治療の流れや矯正の方法、矯正装置ごとの違い等をお伝えします。

・診査や精密検査料・・・10,000~60,000円程度

レントゲンやCTなどの撮影機器を使って患者様のあごの骨およびお口の形状を撮影し、それと合わせて唾液の検査や歯型の採取等、矯正治療を行うために必要な各種の検査を行います。

・診断料・・・10,000~50,000円程度

上記の検査の結果をもとに、患者様お一人づつ、それぞれに異なる治療計画をご提案します。
この際、患者様には矯正にかかる費用や治療期間、治療の方針等についてご説明をいたします。

②治療中にかかる費用

・矯正装置、基本料・・・矯正治療の種類により違ってきます。

・処置(調整)料・・・矯正の治療中に行う装置の調整や治療経過を観察する際にかかる費用で、基本料金に含まれるケースもあります。

上記の2種類の費用は矯正の種類によって料金が違ってきますので、矯正の治療ごとに異なる平均の費用については下の項目の「各種の矯正治療の平均費用について」でご説明します。

③治療後にかかる費用

・保定、基本料・・・10,000~60,000円程度

治療後に装置を外した場合でも歯が元の位置に戻らないようにするためのリテーナーと呼ばれる保定装置を装着し、治療後の患者様の歯並びの安定を保ってゆきます。

・定期検診、メンテナンス料・・・2,000~10,000円程度

治療後に患者様の歯並びが元の位置に戻ってしまっていないか、虫歯や歯周病などのお口の病気を発症していないか、等、お口全体のチェックを年に数回のペースで定期的に行います。

各種の矯正治療の平均費用について

矯正はそれぞれの治療方式があり、方式ごとに使用する矯正装置や費用が異なります。

表側矯正(金属ブラケットを使って行う通常の矯正)

○費用・・・60万~100万円程度

表側矯正は矯正治療の中でももっとも一般的に行われている治療方式であり、患者様の歯並びと噛み合わせを治す事が出来ます。

メリット – 金属のブラケットとワイヤーを使用するため歯を動かす力が強く、幅広い症状に対応可能

デメリット – 歯の表面に金属のブラケットとワイヤーを装着するため、とても目立ってしまう

表側矯正で使われるブラケットは、金属で作られている「金属ブラケット」、透明や白色で作られ目立ちにくいのが特徴の「審美ブラケット」、そして、ワイヤーをブラケットにある開閉クリップで留める仕組みの「セルフライゲーションブラケット」の3種類の矯正装置があります。

裏側矯正(目立ちにくいブラケット矯正)

○費用・・・110万~150万円程度

裏側矯正はブラケットとワイヤーを目立ちにくい歯の裏側(舌側)に装着して行う治療方式です。
裏側矯正では「リンガルブラケット」という矯正装置を歯の裏側に装着することにより、矯正装置が外から見たときに目立たちにくくなります。

メリット – 外から見た時に目立ちにくくなる

デメリット – 裏側に矯正装置があるため舌が矯正装置にあたって発声しづらい、歯磨きがしにくくなる、治療費用が通常の表側矯正よりも高くなる

ハーフリンガル矯正(表側矯正と裏側矯正のミックス)

1.○費用・・・90万~130万円程度

ハーフリンガル矯正は外から見たときに目に付きやすい上あごの歯には裏側矯正、通常は舌で隠れるため目立ちにくい下あごの歯には表側矯正を行ってゆく治療方式です。

メリット – 外から見た時に目立ちにくくなる、通常の裏側矯正と比べて費用が多少安くなる

デメリット – 通常の表側矯正より費用が高い、日本国内ではハーフリンガル矯正に対応可能な歯科医院の数が限られている

マウスピース矯正(取り外し可能で目立たない矯正)

1.○費用・・・60万~80万円程度

マウスピース矯正は透明で目立ちにくいマウスピースを使用し、比較的症状が軽い小さな歯並びの乱れや、歯と歯のすき間が開いているいわゆる「すきっ歯」と呼ばれる歯並びの症状を治してゆく治療方式です。

マウスピース矯正で使うマウスピースは、装着中でも矯正装置をつけている事が分かりにくく目立たないという特徴があるほか、食事中など、マウスピースを患者様がご自身で取り外す事が可能です。

メリット – 外から見た時に目立たない、患者様がご自身で取り外し可能、治療期間が短くて済む、ほかの矯正よりも治療費用が比較的安い、ブラケットとワイヤーを使用する通常の矯正治療と比べて痛みが少ない

デメリット – ブラケットとワイヤーを使う通常の矯正治療と比べると歯を動かす力が弱く、歯並びの乱れが大きいケースには適用不可、定められた装着時間を守らない場合には矯正の効果が出ない時がある

部分矯正(前歯のみに行う矯正)

1.○費用・・・15万~80万円程度

部分矯正は前歯の歯並びのみに矯正を行う治療方式です。

部分矯正においては場合によって矯正の障害となる前歯を抜き、重なっている歯の乱れを解消するほか、歯を削ってすき間を作り、矯正をしやすい状態にしてから治療を行うケースもあります。

部分矯正で用いられる治療方式はブラケットとワイヤーを使う通常の表側矯正を始めとして、裏側矯正やマウスピース矯正等、それぞれの治療方式の中から患者様に合った方法を選び、治療を行ってゆきます。

メリット – 前歯のみに行う矯正のため、歯全体に行う通常の矯正よりも治療中の違和感や痛みが少ない、義歯治療であるインプラント治療と並行して行う事が出来る、治療期間が短くて済む、部分的に行う矯正治療のため費用が安い

デメリット – ケースによっては前歯と前歯のすき間を閉じる事が不可能な場合がある、前歯の部分のみに矯正を行うため、全体の歯並びや噛み合わせを改善する事は出来ない

子どもの矯正の治療内容と平均費用

子どもの矯正は大人の矯正と異なり、あごの骨が成長している年齢のときになるべく早期に矯正治療を行うことにより、抜歯等の処置を行わずに噛み合わせを改善することが可能となります。

子どもに行う矯正は乳歯や永久歯が生えてくる混合歯列期に実施する「一期治療」、永久歯が生えそろった時期に実施する「二期治療」の2種類に分かれているのが大きな特徴です。

①一期治療(あごの骨格を矯正)

・一期治療の費用・・・20万~50万円程度

子どもの歯である乳歯の時期から、永久歯が生えてくる混合歯列期(7歳から9歳ごろ)に取り外し可能な矯正装置を使って治療を実施し、あごの骨格の正しい発育と成長を促し、永久歯が綺麗に生えてくるために必要な準備を行います。

②二期治療(歯並びを矯正)

・二期治療の費用・・・30万~60万円程度

永久歯が生えそろう11歳前後から15歳ごろまでの時期にブラケットとワイヤーで作られている矯正装置を使って治療を実施し、上あごと下あごの歯を矯正して正しい噛み合わせにしてゆきます。

ご自身が希望する理想の歯並びと目的に合った治療を受けましょう

「治療法別 矯正歯科治療にかかる費用の平均額」について解説をさせていただきました。

矯正は保険が利かず治療はすべて自費診療となるため、歯科医院によって治療にかかる費用が違ってきます。
さまざまな方式が存在する矯正治療においては、治療時には患者様が望まれる歯並びや目的に合わせた治療をご本人が納得した上でお受けになる事をおすすめします。

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