「8020運動」とは?生涯健康な歯でいるためにやっておきたい5つのこと

2017年2月16日

はじめに

みなさんはご自分の歯で食事ができていますか?
また、8020運動という言葉を耳にしたことがありますか?
入れ歯を使わず一生涯自分の歯で食事をしたい・・とほとんどの人が思っているでしょう。
8020運動とは、80歳になっても20本以上歯を保って健康的な生活を送ってもらうという日本歯科医師会などが取り組む運動のことで、これを達成すると健康を維持できるだけでなく、医療費などを抑制できるすばらしい運動です。
ここでは、この8020運動のために行うべき5つのことや、そのメリットなどについてお教えしましょう。

そもそも8020運動とは?

8020とは「はちまるにいまる」と言い、80歳になっても20本以上自分の歯を維持するという運動のことです。
平成元年に厚生省と日本歯科医師会によって提唱されたもので、企業や自治体、各種団体や国民全体に呼びかけられてきました。
どうして8020なのかと言うと、20本以上自分の歯があればほとんどの食べ物をおいしく食べられるからです。
歯があればしっかり食事を取ることが出来るので、寝たきりではなく健康で過ごせる寿命(健康寿命)が長くなると言われています。

若いうちからこの運動を行って歯や歯茎の健康づくりをしていただきたいです。
実は人間は65歳~70歳までの間に10本以上も歯が抜けてしまうと言われています。
さらにその原因となるのは歯周病だというから驚きです。
歯周病は放置しておくと、歯の土台となる骨や組織が弱っていき、歯を支えられなくなるため最後には歯が抜け落ちてしまう病気のことです。
さらに、1本の歯が抜ければその周囲の歯も弱まるため、最終的に10本以上の歯がなくなるとも言われています。
よく歯が抜けてしまうのは歳を取ったせい・・と言う人がいますが、実際は大きな間違いだということですね。
適切な治療やケアを行えば8020は可能と言えるでしょう。
実際に30年前に調査したところ、80歳で残っている自分の歯は5本だったのですが、この運動を提唱しはじめて15年後には、20本残っている人の割合が2割以上にものぼったそうです。
とは言っても、8割もの人が総入れ歯や部分入れ歯を使っているのが現実です。

8020運動のためにやっておきたいこととは?

唾液を出す

唾液には歯茎や歯を守るための成分が多く含まれているためよく話したり、噛みごたえのあるものを食べたり、口の周囲のトレーニングを行えばたくさんの唾液を出すことが可能です。
薬を服用していることで唾液の分泌が少なくなると、虫歯が急激に増えたりします。
また、人とあまり話さないと会話がなかったり、歯磨きをしなくなって歯が悪くなることも多いです。
唾液は歯茎や歯にとって大変大切なものだということを頭に入れておきましょう。

定期的なメンテナンス

歯医者さんに虫歯がある時だけ通っている方は、歯を削ることが多くなるため歯の寿命が短くなる傾向があります。
歯というのは人工物を入れたり、神経を抜いてしまうと再生能力を失うと言われています。
また、人工物は劣化するため再度治療が必要になるので、歯を削る治療でなく削らない予防の重要さに気づいていただき、定期的にクリニックでメンテナンスしてもらうことが8020運動を成功するために必要だと言えます。

優秀な歯科衛生士さんと出会う

歯科衛生士さんというのは歯の予防をしたり、歯石を取ったりなど歯を守るための仕事をしています。
歯科医師は歯を削ったり抜歯したりできますが、歯科衛生士さんはそういった治療は行えません。
なので、歯周病や虫歯、すぐに削る治療を行う歯科医からわれわれを守ってくれる人なのです。
つまり、8020運動を成功させるためには優秀な歯科衛生士さんと出会うことが大切です。

デンタルフロスを日常的に使う

歯周病や虫歯の多くは歯と歯の間から始まると言われており、いくらブラッシングをきちんと行っていても、歯と歯の間はデンタルフロスでしかキレイにできません
子どものころからデンタルフロスの習慣をつけておくと8020運動を成功させられるでしょう。

歯周病や虫歯のリスクを知っておく

なお、歯周病や虫歯になりやすい度合いは人それぞれ違っていて、すぐに虫歯になる人や歯周ポケットが深めの人はなりやすいと言われています。
さらに、年齢や持病によってもそのリスクは変わってくるため、ご自分の口の中にどの程度のリスクがありそれに合った予防法を行うことこそが8020運動を成功させる必要条件だと言えるでしょう。

8020を行うメリットとは?

認知症にかかりにくくなる

人間は噛む力やその効果が低くなってしまうと認知症のリスクが高まると言われており、噛むことによって血流量が増加するという報告もあるほどえす。
8020に成功すれば噛む機能が衰えないため、認知症にかかるリスクを軽減できます。

生活の質が上がる

自分の歯で食べて笑い、話せれば人間は毎日を楽しく過ごすことができます
入れ歯にするといろいろな苦労や制約があり、合わなかったり、硬いものが噛めなかったり、入れ歯が外れてしまう・・などといったことがあるため、初めて自分の歯の重要さに気づく方も多いようです。
一人でも多くの人が8020運動に成功して健康的な老後を送っていただきたいですね。

リラックス効果が得られる

食べ物を噛んで食事を行うという行為は人間にとって必要不可欠な行為です。
おいしい食事をしっかりと噛んで食べるということはまた、リラックス効果も得られ精神的な安定も得られます。

噛むことで脳が刺激を受ける

日ごろから何気なく食べ物を噛んでいる歯ですが、実際にはとても感度の優れたセンサーなのです。
歯は脳と直結していると言われており、ものを噛めば脳が刺激を受けます。
この刺激によって運動や思考、記憶が活性化するといった健康寿命を伸ばす、大切な働きがあります。

まとめ

いかがだったでしょうか?
最近では8020運動だけでなく、10020運動などの目標を挙げて歯を1本でも多く残すために努力されている歯科医師が増えています。
日本人の寿命と歯の寿命は以前より伸びており、自分だけがその流れに取り残されないよう、しっかりと自分の歯を守るための知識を身につけていただきたいですね。
8020運動もそうですが、さらにその先に目標をおいていれば歯の悩みはなくなっていくはずですよ。
みなさんが1本でも多くご自分の歯を残せるように、ここで書いたことが参考になればうれしいです!

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