【進行度別】虫歯治療の方法・流れについて

2017年2月20日

虫歯は早期発見、早期治療がとても肝心です。なぜなら、虫歯の治療はひどくなればなるほど痛く、辛い治療になってしまうからです。

虫歯の進行度ごとに、どのような治療を行うのか知っておきましょう。

虫歯の進行度について

歯科治療では、虫歯はどのくらい進んでしまったかによって、レベルを5段階に分けています。

歯科検診でよく耳にするCO〜C4の5段階です。

COは経過観察の段階で、C1、C2の順に虫歯は進行し、治療も複雑で時間がかかるものになっていきます。虫歯はいったん進行すると元の状態には戻りません。

 

また、虫歯治療には保険診療自由診療があります。両者の違いは詰めもの・被せものの種類によります。

たとえば、銀歯は保険診療ですが、セラミックは自由診療になり、コンポジットレジンは保険適用の場合とそうでない場合とがあります。

レベルCO(シーオー)の治療法

◎歯の状態

まだ虫歯にはなっていないもののなりかけている状態であり、歯が一部脱灰して白くなっています。

現在の治療では、このレベルの虫歯は削らずに自然治癒を促すのが一般的です。

◎治療方法

自然治癒を促すとは、歯の再石灰化を促すことにほかなりません。

物を食べると、口腔内の細菌が出す酸によって歯は脱灰という状態になり、表面からハイドロキシアパタイトという成分が溶け出します。しかし、唾液が酸を中和して再石灰化し、虫歯にはなりません。

このプロセスがうまく行かなくなると虫歯になってしまいます。そこで、フッ素を塗って再石灰化を促します。

◎治療回数

診察してフッ素塗布を行うだけなので、1回で済みます。

レベルC1の治療法

◎歯の状態

虫歯になり、小さな穴があいてしまった状態です。

歯の表面を見ると少し茶色や黒に変色した部分が見られます。ただし、まだ虫歯は歯の一番外側にあるエナメル質だけにとどまっているので、痛みはありません。

冷たいものがしみることがあります。

◎治療方法

浅い場合はフッ素塗布で様子を見て、歯ブラシが届かない場合は自然治療は望めないので削る治療を行います。

虫歯の部分が残らないよう削ってから、型取りをして詰めものをします。詰めものには、レジン(プラスチック)、セラミックなどが使用されます。

◎治療回数

ごく初期の虫歯なので、1回の治療で終えることができます。

レベルC2の治療法

◎歯の状態

この段階では、虫歯はエナメル質の下の象牙質にまで達しています。この段階になると温かいものもしみることがあり、痛みが出てきます。

◎治療方法

治療方法はレベルC1と同じです。虫歯の部分が残らないよう削ってから、型取りをして詰めものをします。ただし、麻酔をしないで治療すると痛いケースが多くなります。

歯は削る量が多いと寿命が短くなってしまいますが、この段階までであれば歯を削る量を少なくすることができるので、歯の寿命を守ることができます。

◎治療回数

まだ軽度の虫歯なので、1回~2回程度と短期間で終えることが可能です。

レベルC3の治療法

◎歯の状態

この段階になると、歯がかなり失われている状態になります。

虫歯がエナメル質・象牙質から、さらに奥の歯髄にまで到達しています。痛みの自覚症状が出て、強い痛みを伴うようになります。

場合によっては鎮痛剤の服用が必要になることもあります。

◎治療方法

この段階になると、歯の神経まで冒されているので、神経を除去または除菌する治療が必要になります。

 

まずレントゲンを撮り、歯の状態を調べます。この段階では治療には必ず麻酔が必要になります。

虫歯の部分をきれいに削り取ったあと、歯根(根管)の中にある歯髄を針状の器具で歯髄の中を消毒します。その後、歯根(根管)の中に薬を入れて、仮の詰め物をします。麻酔が切れたあとに痛みが出ることがあるため、鎮痛剤を処方されます。

 

何度かこの治療を繰り返し、歯根(根管)がきれいになったら最終的な薬を歯根に詰めて密封します。

薬がきっちり詰められているかどうかを確かめるため、レントゲンを撮り、その後型取りをして被せものをします。

◎治療回数

根の治療に時間がかかるので、初診からトータルで5〜6回程度かかります。

レベルC4の治療法

◎歯の状態

最もひどい虫歯の状態です。

歯冠部が溶けて歯の根しか残っていない状態です。神経が死んでしまっているので、もう痛みも感じません。ただし、痛くないからといって放置するのは危険です。

歯の根に虫歯菌が入り込み化膿することもあります。早く受診することが大事です。

◎治療方法

この段階にくると、通常の治療は困難で、歯を残すことが基本的にできません

歯冠が少しでも残っている、歯根がしっかりしている場合であれば治療をして被せものをすることもできますが、歯がすっかり溶けてしまっている場合は抜歯して歯を補う治療をするしかなくなります。

方法としては、インプラントブリッジ入れ歯などがあります。

◎治療回数

どの義歯を入れるかによって、治療回数が異なります。ブリッジや入れ歯であればトータルで4〜6回程度、インプラントであれば6~8回程度かかると考えておきましょう。

まとめ

虫歯はごく初期であれば、自然治癒も見込めますが、ひどくなれば神経を抜くような治療になってしまいます。神経を失った歯は弱くなり、寿命が短くなるといわれています。

できるだけ早く発見して、治療を受けることをおすすめします。

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