知っておきたい乳歯の虫歯の注意点

2017年10月12日

はじめに

大人の虫歯なら初期段階から茶色や黒色になるのに対し、乳歯は白くなり進むにつれて色はそのままで歯が柔らかくなっていき穴があいてくるため、色だけを見ていても虫歯には見えません。
当然乳歯の虫歯も進行すると黒くなるものもありますが、黒くなるまで進んでしまうと大きく穴が空いたり、神経を治療する必要が出てきます。
ここでは乳歯の虫歯の注意点やケア法についてご紹介します。

乳歯の虫歯の特徴

乳歯が虫歯になるとかなり進むまで痛みが出ず、色が黒や茶色になりづらいため見つけにくいことです。
ひどいものだと神経が侵されるまで気づかないため、よっぽど日ごろから気を付けてあげる必要があります。
乳歯はエナメル質より薄いため、検診ではなんら問題がなくてもすぐに穴が開いてしまうことがあるので注意しましょう。
特に虫歯になりやすいところは歯と歯の間で、歯ブラシを使ってさっと磨いただけではプラークが取りづらいため、デンタルフロスなどを使うことをおススメします
唾液の影響を受けにくい前歯の歯と歯の間などは特に食べもののカスが溜まりやすいと言われています。

自宅でできる乳歯のケア法

ご自宅で日ごろからできる乳歯のケア法には次のようなものがあります。

・フッ素入りの歯磨き粉を使う

フッ素が入った歯磨き粉やジェルなどを使用すれば歯の質を強くすることができます。

・デンタルフロスを使う

特に磨きづらいところや、虫歯になりやすい前歯の歯間などはデンタルフロスを使うと効果的です。

・キシリトールを利用する

再石灰化を促進するキシリトール入りのガムやタブレットなら、虫歯菌が出す酸を抑制するため虫歯防止に効果があります。
歯医者さんで売られているので聞いてみましょう。

・小学校高学年までは仕上げ磨きをしてあげる

乳歯が生え変わるのは6~12歳頃だと言われているので、小学校高学年頃まではまだ乳歯が虫歯になるリスクがあります。
小さい頃から歯磨きを習慣にしていればきちんと磨けるでしょうが、磨き残しがどうしてもあるのでその頃までは仕上げ磨きをしてあげるほうがいいでしょう。
仕上げ磨きを行う時のポイントはプラークが溜まりやすいところを中心に磨いてあげることです。
歯ブラシだけでなくデンタルフロスも使ってしっかりプラークを落としてあげるようにしましょう。
この時、お子さんに鏡を持たせて行うと磨き残しがあるところを覚えてくれるはずです。

クリニックででできる乳歯のケア法

乳歯の虫歯は進むのが非常にはやいものですが、クリニックで適切な対策を行うことで守ることができます。
では、どういった対策を行えばいいのでしょうか?

・定期的なフッ素塗布

クリニックで定期的にフッ素塗布を行えば、歯の石灰化が促進されエナメル質を強くできると言われています。
その時に奥歯の歯と歯の間など、日ごろのブラッシングだけではプラークを落としづらいところもクリーニングしてくれます。
フッ素塗布を行う目安は3ヶ月に1回位がいいでしょう。

・奥歯のシーラントを行う

虫歯に最もなりやすい奥歯の溝はシーラントと言われるプラスチック素材で埋めてしまうことで予防が可能です。
奥歯の溝は歯磨きしづらく汚れが最も溜まりやすいところですが、シーラントを行えば虫歯ができにくくなります。

・唾液検査

唾液の検査を行えば虫歯の原因が分かるため、お口の中の虫歯菌の量、唾液の量、プラークの状態などを検査することで虫歯になりやすいかどうかが分かります。
それを元にご自宅でのセルフケア法や食生活についてアドバイスが受けられます。

乳歯の虫歯予防のためにはお子さんの協力が重要

乳歯の虫歯は初期段階で進行を止めることが最も重要です。
でも、お子さんは歯磨きや歯医者さんを嫌がることが多いため、どんなにおうちの人が一生懸命になってもうまくいかないことがほとんどです。
かと言って、虫歯になるのを見過ごすわけにはいきませんよね?
甘いものをあげすぎないということも大切ですが、歯医者さんに慣れさせることも重要です。
虫歯になってから歯医者さんに連れて行くと痛くて怖いところという先入観を与えてしまうため、小さい頃から定期検診に連れて行って歯医者さんはお口の中をきれいにするところというイメージを付けておくといいでしょう。
乳歯はいったん虫歯になると何度も治療を繰り返すことになるものです。
そういう意味でも歯医者さんに慣れておくことは重要です。
また、歯磨きが嫌いなお子さんに歯磨きしないと虫歯になるよ!と脅かすのではなく、お子さんが好きなキャラクターの歯磨きグッズを揃えてあげる、歯磨きビデオなどを見ながら歯磨きしたりなど、楽しい雰囲気の中で歯磨きするようにすると楽しみながら歯磨きできるようになるでしょう。

乳歯を虫歯にしないおやつとは

・おやつの与え方がポイント

なにも一切おやつを与えてはいけないというわけではなく、大切なのは与え方です。
お子さんが欲しがったらいつでも与えていると、常にお口の中が酸性になります
さらに、食べもののかすが残ったままだと歯の再石灰化のタイミングを逃すことになります。
つまり、おやつは時間を決め、食べた後はきちんと歯磨きをしてお口の中を清潔にしましょう。
もし、歯磨きするのが難しいならお茶や水を飲ませるだけでも効果があります。
また、おやつの内容についても見直してみることが大切です。
次のようなおやつは特に虫歯になりやすいためあまり与えない方がいいでしょう。
糖分の多いグミ、チョコレート、クッキーなど
歯につきやすいガムやキャラメルなど
食べるのに時間がかかるキャンディやドーナツ、ケーキなど・・ですね。

まとめ

乳歯をいつまでも健康に保つということはその後生えてくる永久歯を健康に保つことにつながる・・と言ってもいいでしょう。
なので、乳歯が生え始めたらすぐにしっかりとケアを行いましょう
また、お子さんが食べたり飲んだりするものにも注意が必要です。
糖分の多い飲みものやおやつはできる限り避けていただき、歯を丈夫にできるカルシウムがたくさん入った食事やおやつを与えるようにしましょう。
みなさんのお子さんの乳歯がいつまでも健康に保てることを願っています!

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