唾液を増やして虫歯予防!虫歯と唾液の関係とは

2017年12月1日

はじめに

唾液腺から分泌される唾液ですが、1日に1リットル以上も分泌されていると言われています。唾液には虫歯を予防する効果がありますが、いったい虫歯と唾液にはどういった関係があるのでしょうか?

ここではそんな虫歯と唾液の関係や唾液を増やす方法についてもお教えします。

唾液とは

唾液の99パーセント以上は水分で、カリウムやナトリウム、カルシウム、リン、アミノ酸、ムチン、ラクトフェリンなどが含まれています。

唾液には粘着性のあるものとサラサラしたものとがあり、粘着性の高いものは交感神経が作用し分泌されると言われており、糖タンパクが多く含まれているので粘着性が高いそうです。

心身共にストレスを受けた時に交換神経が高くなるので粘着性の高い唾液が分泌している時には心身共に疲れていたり、刺激を受けていると考えていいでしょう。

サラサラした唾液については心身共にリラックスした状態の際に分泌するもので、副交感神経が働いている時に分泌されるようです。

この唾液には水分の割合が多くなっているため粘着性がほとんどないそうで、分泌量が多いため消化吸収を高める作用が高いです。

唾液と虫歯予防の関係

お口の中が酸性に傾いてしまうと、歯周病や虫歯の原因菌である細菌が増えます。

唾液が多く分泌されれば歯や歯の周囲にある食べもののかすをきれいに洗い流すことができるので、お口の中が酸性から中性に傾き細菌の繁殖を抑制できます。さらに、唾液が歯の表面をコーティングしてくれる作用もあるので、食べもののかすや細菌が歯に付きにくくなります。

つまり、乾燥している状態より唾液がある方がお口の中をきれいに保て虫歯を予防することができるのです。

唾液の効果

では具体的に唾液にはどういった効果があるのでしょうか?

お口の中をきれいにする

唾液は常にお口の中を流れており、歯の表面についた汚れを洗い流してくれ、お口の中を清潔に保ってくれます。この作用のことを自浄作用と呼び、唾液の分泌量が少なくなるとこの作用が落ちてしまい虫歯や歯周病になる確率が上がります。

さらに、唾液の中の成分には抗菌作用があるものもあり、プラークの形成を抑えてくれるそうですよ。

歯を再石灰化してくれる

食事をしたり、間食したりするとお口の中は酸性になり歯の表面にあるミネラルが溶け出し、脱灰という状態になります。脱灰が続いてしまうと、虫歯が進んでしまい歯に穴があきますが、まだ初期段階であれば唾液の中のリン酸やカルシウムなどの成分によって健康な状態に戻すことが可能です。

これを歯の再石灰化と言い、糖や炭水化物を細菌が分解することによって脱灰が起き、唾液によって歯が再石灰化することが繰り返されていますが、虫歯を防止するには歯の再石灰化を促進することが効果的です。

ただ、再石灰化するには時間が必要なので、ずっと食べ続けていると脱灰がどんどん進みますので、食事は規則正しく行いましょう。

お口の中を酸性から中性に戻す

食事や間食をするとお口の中の細菌が糖分などを分解し、そこで作られる酸によってお口の中は酸性になります。この酸性の状態が続いてしまうと脱灰が起き虫歯になります。

そこで、酸性のお口の状態を中性に戻すのに唾液が働き、唾液の中の成分によって食後30分程度経つと酸性から中性に戻してくれます。

たとえば、酸性の食品を摂った後に唾液が大量に分泌されるのはそれを中性に戻そうとするからなんですね。

唾液の分泌を促進するには

水分を摂る

唾液を多く出すためには水分を摂ることが大切ですが、紅茶やコーヒー、ウーロン茶などは水分にはなりません。それらを摂ると利尿作用によって逆に水分が奪われてしまうからです。また、牛乳やジュースはお口の中が酸性になるので控えるようにしましょう。

唾液を多く出すためには水を飲むのがおすすめです。最適なタイミングは歯磨きを行った後に食間に飲むのと、寝る前に飲むのが有効です。

しっかりと噛む

しっかり噛むことで唾液腺が刺激を受け大量の唾液が出ると言われています。ですが、最近では柔らかい食べものが増えてきたり、忙しい生活で食事時間が短くなったため、あまり噛まなくなりました。また、柔らかい食べものばかり食べずに繊維質のものを食べるようにしましょう。

唾液を多く出すためにはよく噛んでゆっくり食事することが重要です。

ガムを噛む

キシリトール入りのガムを噛むのことも効果があります。味がなくなっても口の中でしっかりと噛めば唾液腺が刺激され唾液が分泌されやすくなります。

昆布を口に入れる

口の中にものが入ると、唾液腺が刺激されます。特に、だし昆布は溶けづらくアルカリ性食品なので細菌の増殖を抑えられます。1センチ×2センチの長方形のだし昆布を口の中に入れ転がし、唾液で溶かすようにしましょう。

この時、噛まないように気を付けましょう。全て溶けるまでにはかなりの時間がかかりますが試してみて下さいね。

発声練習をする

声を出すとほおと舌の筋肉が動くので唾液腺が刺激されると言われています。

発声法としてはアイウエオやパタカラ体操や早口など、ご自分のやりやすい方法で行いましょう。お好きな方法で発声練習を行っていれば、副交感神経が高まり唾液が多く分泌されるはずです。

また、舌の体操も効果的なので、両方セットにして行うことをおすすめします。

リラックスした生活を送る

リラックスした生活を送ることも大切です。ストレスが多い生活を送っていると、粘着性の高い唾液が増えるため、リラックスした生活を送るようにすればサラサラとした唾液が大量に分泌されるからです、

好きな音楽を聞いたり、ゆっくりお風呂に浸かるなどしてリラックスを心がけましょう。

まとめ

唾液と虫歯の関係について、唾液を分泌させる方法などをご紹介しました。

唾液には多くの作用があり、しっかりと良質の唾液を分泌すれば健康なお口の中を保つことができます。歯や歯ぐきの健康に気を配ることも重要ですが、唾液にも気を配るようにしましょう。

ここでご紹介したことは今日からでもすぐに始められることばかりですので、しっかりと唾液を分泌させるように日常生活でも意識して過ごしてみてはいかがでしょうか。

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