虫歯の治療で神経を抜くことのメリットデメリット1

2018年1月9日

はじめに

みなさんはクリニックで「歯の神経を取りましょう」と言われたことがありますか?

虫歯は放っておいても自然に治ることはありません。歯が痛くなっても放っておくと、気がつくと痛みが治る場合もあるのでクリニックへ行かずに済ませることもあるでしょう。それを繰り返しているうちに痛みが痛くなってしまい、クリニックで神経を取る必要がでてくるケースもあります。

では、歯の神経を抜くことにメリットはあるのでしょうか?

ここでは歯の役割や歯の神経を抜くメリット、デメリットについて詳しくご説明しますので、ぜひ今後歯が痛くなった時のご参考になさってみてくださいね。

歯の神経とは

歯の神経がある場所

歯の神経があるのは歯の根の中で、形は網目状と言われています。

軽い虫歯の場合に痛みがないのは歯の表面には神経がないからで、痛みがあるということは歯の根っこの部分にまで虫歯が進行してしまっているということになります。

歯の神経の役割、重要性

歯に神経が存在する理由は歯の痛みや異常などを知らせるためです。

われわれは歯の神経が正常に働くことによって不快感や痛みを感じることができ、対処できます。もし、神経がなければ虫歯が進んで症状が悪化しても症状に気づきません。不快感や痛みを感じられることは重要な意味を持っているのです。

神経があるせいで不快感や痛みがある・・などと悪者のように言われますが、神経にはさまざまな役割があり、加齢に伴い噛み合わせが変化するのに合わせ自然に対応でき、すり減ることで噛み合わせがずれるのを防いでくれる役割があります。

虫歯や温度差を伝えてくれる

歯の神経は虫歯の発生を痛みで知らせてくれることや、温度を感じとるなどの役割もあります。

痛い、しみる、熱い、冷たい・・など歯の近くをつかさどっている神経ですが、歯は知覚過敏や虫歯になったことなどの異常があると教えてくれたり、食事の際においしく食べるために必要です。

神経がなくなると、痛みを感じなくなるため虫歯になっても自覚症状がないので進行してしまうことが多いです。

歯に栄養分を運ぶ

神経の中の血管を通じて酸素や水分、栄養分などを象牙質へ運んでくれます。歯はそのおかげでツヤや丈夫さを保つことができます。

また、神経がなくなると、栄養分も水分もなくなってしまい、枯れ木のようになってしまうと言われています。歯がだんだんと色が茶色くなってきて、寿命も短くなるそうです。

歯の神経を取る治療の流れ

麻酔をかける

痛みなく神経を取り除くには歯の根の先端部分に麻酔液を届ける必要があります。ですが、根の先端部分は骨の中にあるので外から見ることができません。そこで、歯の根の周りにある歯ぐきなどから麻酔液を注入し、骨の中へと浸透させていきます。

虫歯を削って穴を開ける

次に、虫歯を削って歯の内部にある神経が入っているところに専用の器具を使い穴を開けます。この時の穴の深さはおおよそ5~8ミリ程度で基本的に神経は深いところにあるようです。

歯の根の神経を除去する

歯の根の部分の神経は細いので、ハリのような器具を使い神経を空間ごとやすりで削るように取り除きます。

薬を注入しふたをする

歯の神経を取り除いたら、その日のうちに詰めものでしっかりと穴を埋めるか、薬を注入し仮のふたをして根っこの治療を何度か繰り返ししっかり埋めていく方法の2つがあります。

歯の神経を抜くことのメリット

痛みを感じなくて済む

歯の神経を取り除くために歯の根っこが露出してしまったり、被せものをした後に虫歯になったとしても、痛みが起こったりしみたりということがありません。

審美性の高い被せものができる

神経があるままだと、被せものをする前に削ることがあまり削れないので被せものの角度や大きさに限りがあります。ですが、神経を取ってしまえば歯の角度や大きさを修正できるので審美性の高い被せ物を作ることができます。

虫歯の進行を防止できる

虫歯が進行すると、神経に菌が通れるため骨まで菌が届いてしまいますが、神経を取り除けば念入りに消毒できるので虫歯の進行を食い止めることができます。

歯の神経を抜くことのデメリット

歯が弱くなる

神経を取り除くと、その周りの細かな血管まで取ってしまうことになるため、栄養分が歯に行きづらくなり歯が弱くなると言われています。

そのため、歯の寿命が短くなってしまうと言われています。

歯が変色する

歯の神経を取り除くと、歯の色が変わってくるとも言われています。神経を取り除いた歯は白い色から褐色になってきます。

痛みが起こることもある

神経を取ると、一生全く痛みを感じずに済むと考えている方は多いでしょう。

ですが、神経を取り除いた後の部分が細菌感染してしまうと、数年経った頃に腫れや痛みが起こることがあります。

費用や治療期間がかかる

神経を取り除く治療は元の歯のような形や色に戻すために治療期間や費用がかかってきます。つまり、歯の寿命という観点から言うと、メリットよりデメリットの方が多いかもしれませんね。

虫歯の痛みが治まった状態を放っておくと

虫歯が痛くても痛みが治まったからといってクリニックに行かない方がいらっしゃいますが、これは単に歯の神経が死んだため痛みを感じなくなっただけという可能性があるので治っているということではありません。

痛みがなくなったからと言って放っておくのは危険です。

放置すると、あごの骨の内部で膿が溜まってしまい歯ぐきが腫れてしまったり、最悪歯髄炎になってしまったりしますので放っておくのはやめましょう。

まとめ

歯の神経の役割や歯の神経を抜くことのメリット、デメリットについてまとめてみました。

実際の治療現場では何を優先に考えるかによって、治療の選択肢が変わってくることが多いです。さまざまな問題を考え無理やり神経を残してしまうより抜いた方がメリットが多いと歯科医師が判断すれば、神経を取り除くこともあります。

今後もしクリニックで神経を取り除く必要があると言われたら、ここでご紹介したメリットやデメリットを思い出していただけたらと思います。

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